家庭科室の姿見
読みに来て頂いてありがとうございます。
高学年になると家庭科が始まって家庭科室を使うようになる。
なので初めて家庭科室に入った時、あまり物を置いていないスッキリとした部屋に全身を映す鏡、姿見が置いてあるのが目につく。
鏡のフチはツルッとした濃い茶色の木目で、下にキャスターがついている。
使っていない時は上から白い布でサイズに合わせて作られたカバーがしてある。
取れないよう左右の端の上中下段に紐が付いていて結ぶようになっている。
エプロンを使う時や夏にイベントで浴衣の着付け教室をやる時とか、全身が見る為に置いてあると先生から聞いた。
それから何度か家庭科室を使うことがあって女の子達は授業が始まる前にその紐をほどいて鏡に映る自分達の服装を直したり、髪を直したりしていた。
「キャッ」
と、その姿見の前にいた子から声が聞こえた。
どうしたの?と周りの皆がその子を見ました。
その子が言うには鏡に背を向けた時に髪を引っ掛けたみたいで無理に引っ張ってしまいおどろいたとのこと。
な〜んだという話でその子がまた鏡から背を向けた時、その子の斜め後ろに座っていた私は見てしまったんです。
紐を中間と下段だけはずして上にまくりあげたカバーの隙間から手が伸びていた。
髪を引っ掛けたんじゃない、引っ張られたんだと思いました。
私は近づかないようにしています。
いかがでしたか?
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