積んである
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そこは多分、屋上へ続く階段なのだけれど、どうしてか机や椅子を高く積んで先に行けないようにしてある。
その積んである机の先がどうなっているのか
よくクラスの子たちと話をした。
パッと見て目を凝らしても暗闇しか見えない印象だけれど、ある子はうっすら光が見えるとか言う子もいるし、手前の机に「きけん」
とだけ書いてあって。
崩れるから危険なのか、別の何かがあって危険なのかはわからないけど、でも、なんとなくそこに近づくと寒くて人を近寄せない何かがその先にある気がする。
ある日、先生に頼まれて友達と2人で机と椅子を運んで置いてきて欲しいと頼まれた。
友達と2人だしあまり気にしないでその場所へ行った。
ちょっと下に行けば生徒の声や色んな音が聞こえてくるはずなのに、踊り場をはさんで上がってきただけでなんの音もしていなくて肌寒いって感じる。
「あそこに積もう」
と友達と机を積むとその向こう側からカサっと音が聞こえた。
自分の聞き間違えかと友達を見たら友達もこちらを見ている
何か積んであったものが落ちたのか、と思ったその時、
「…あ」
とかすかにとなりにいる友達からではない声のようなものが耳に入った。
友達の目がグンッと大きくなった。
きっと自分の目もそうなってたと思う。
一目散に階段を駆け下りて卒業するまでそこへは行かないようにした。
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