第12話~審査されてるぞ おっさん~
渡された申請書を書いていく。
しかし、不思議なのが自分の書いた文字が異世界の言葉なことだ。
思考は元の世界のままなのにいざ書き出すと指は自動的に異世界の文字を綴る。
何時までも慣れそうもないな・・・
「出来ました」
「拝見いたします」
美人受付嬢さんが申請書を確認していく。
「ではこのまま審査に移ります。
まずお名前は『シゲル スズキ』様? 変わったお名前ですね。
身分の方は・・・王城からの保証が有りますので、結構です。
あと、ちょっと解からないのは、この売る予定の商品の『リンゴ』というのはどういった物でしょうか?」
「あぁ、それは異世界の果物で、そのまま食べてもおいしいですよ、良かったらお一つどうぞ」
と言って一つ呼び出す。
「えっ、どこから出したんですか?! ってあぁ、異世界から来た方でしたか。そういえば黒目黒髪ですね。
なるほど、それではいただきますね・・・ 甘くて、シャリシャリしていて、凄くおいしいです。
確かにこれなら売れると思いますね、では、これで審査は終了です。
今許可証を発行致しますので、それまでの間に、商人ギルドでの規約についてご説明致しますね」
「お願いします」
こういう規約をないがしろにすると、後でとんでもなく痛いしっぺ返しを食らうこともあるからな。
「では、この後許可証を受け取る際に、銀貨5枚を登録料として納めていただき、引き渡しを持ってギルドへの正式な加入となります。
ギルドの商人にも冒険者の方と同じくランクがあります。
どの方もまずは最低ランクの1から始めていただき最高ランクは8で、自分のお店を持てるのは、ランク3からです。
ランクを上げるには、その人の商売の実績と上納金の多さで決まります。
ちなみに上納金は、国に納める税とギルドの運営費が含まれています。
勿論ランクが上がればギルドに納める上納金も上がります。
詐欺・窃盗などの犯罪を犯した、または加担したことが発覚した場合、ギルドの許可証及びランクは没収され、他のどの国や街に行っても再発行されなくなりますので、お気を付けください。
以上で規約の説明を終わりますが、何かご質問は有りますか?」
読んでいただき、有難うございます。




