〜□D58■D〜Tea For Two(二人でお茶を)〜
「ー俺は、オマエが、キモヲタ?だろうが、この世界が、オマエの創作した世界?だろうが、この気持ちが、創作された?ものであろうが、関係無い…俺は、俺はオマエと飲む紅茶が一番美味しいー」愛しの紅茶追放王子改めまして、紅茶婚約王子様であらせられるードルジェリン王国の第二王子ー《デージョ・ヴ・ドルジェリン》王子様が、仰いました。
「ーこれからも共に紅茶が飲みたいー」
……とても真剣な紅茶色の瞳で真っ直ぐ私を見詰めて、
……仰ったので御座います。
「ー俺と、婚約してくれー」……と。
秋摘み(オータムナル)の美味しい紅茶の香りを黄金の一滴、ゴールデンドロップのような金風が秋の空へと運ぶ。
デージョ王子様と出逢った頃の春摘み(ファーストフラッシュ)の紅茶の時季に色めいて咲き乱れていた中庭の華やかな木々達は何時しか秋摘み(オータムナル)の美味しい紅茶の香りに秋めいていた。
「ー私で、よろしいのですか?ー」
静かに紡いだ言葉は、微かに震えていて、私は、
貴い、尊い、私の王子様の言葉が、私の心に沁み入るのを、温かく、暖かく、感じていました。
デージョ王子様は、紅茶色の深い瞳を優しく細めて、
「言っただろ?俺はオマエと飲む紅茶が一番美味しいと」
そう、微笑まれて、そして、不安そうな御表情をされて、「…それだけじゃ、ダメ?だろぅか?…」と。
私に、おずおずと訊いてくる。とても愛おしい御方。
「ーいいえ。それだけで十分ですー」
私は、小さな、小さな、声で、デージョ王子様にお応え致しました。
「ー私も、貴方と飲む紅茶が一番美味しいですー」
……ずっと。……ずっと。
……誰かと紅茶を飲みたかった。
……ずっと。……ずっと。
……私は誰かと美味しい紅茶を。
……愛する人と。……愛する貴方と。……ずっと。
……私は、貴方と……ずっと、
……一緒に紅茶を飲みたかった。
……デージョ王子様。
……私は、貴方と一緒に、ずっと。
……美味しい紅茶が飲みたかったのです。
紅茶葉袋眼帯の瞳から。
金色に輝く紅茶を注ぎ切る最後の一滴、ゴールデンドロップのような涙が一雫、零れました。
デージョ王子様は、そっと、優しく私の頬に手を添えて、
ーー……チュッ……ーーと、金色に輝く紅茶を注ぎ切る最後の一滴、ゴールデンドロップのような涙が零れる私の紅茶葉袋眼帯の瞳に小さなKissを一つ贈ってくださいました。
「ー…オマエの涙は、紅茶の味がするんだな…ー」
そう、紅茶色の瞳で優しく囁いて、今度は、その小さな造形の良い口唇で、優しく、私の口唇に触れるだけの小さなKissを贈ってくださいました。
デージョ王子様とのKissは美味しい紅茶の味がしました。
「デージョ王子様とのKissは、紅茶の味が致します」
私が、デージョ王子様にお応え致しましたら、デージョ王子様は、はにかんで可愛く微笑まれました。
ーーこれからきっと、大変な事が沢山あるだろう。
ーー紅茶が冷めるような出来事がきっと、沢山。
ーーけれど。きっと。デージョ王子様となら。
ーーどんなときでも。きっと。これから。ずっと。
ーー美味しい紅茶を一緒に飲んで生きてゆける。
ーーこの紅茶のある世界でなら。
ーーきっと。ーーどんなに追放されようと。
ーーアカウントが停止されようと。
ーーそこに紅茶があるのならば、私達は幸福なんだ。
ーー紅茶のあるところに、私達の幸福は、あるのだから。
ーーだから。ーー私の推しの愛しの王子様。
「〜Tea For Two(二人でお茶を)〜」
私達の紅茶ロマンスは、まだ始まったばかりです。
『婚約破棄悪役令嬢と紅茶追放王子の異世界ロマンス〜アカウント停止されたと思ったら推しとアフタヌーンティーしてた〜』♡〜Tea For Two (二人でお茶を)〜♡
これにて、何とかかんとか!?
この謎の紅茶異世界ロマンス小説!?
『婚約破棄悪役令嬢と紅茶追放王子の異世界ロマンス〜アカウント停止されたと思ったら推しとアフタヌーンティーしてた〜』完結になります❣❣
紅茶が冷めたり。ミルクティーになったり。
朝にアッサムティーを飲んだり。
セイロンティーを飲んで正論に取り憑かれたり。
色々とあったようななかったような!?
すっかり完結迷子になっていましたが(笑)
どうにか完結でけてヨカッタ(笑)
ここまで、お読みくださった皆様♡
有難う御座いました♡m(_ _)m♡
皆様も愛しの推しと素敵なティータイムを❣❣




