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Seasons  作者: 殊月隼士
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エピローグ

 こうして、一人の探偵の卵と、二人の大怪盗は袂を分かつ。彼らの日常に、終止符は打たれた。

 探偵は思った。

――僕はこれからも、罪を憎む。本物の幸せを、この手で掴みとってやる。

 怪盗は思った。

――偽物の幸せでも、私は愛そう。集めて、慈しんであげよう。

 二人は思った。

――次に会う時は敵同士。それまでせいぜい、腕を磨かなければ。

 二人はそれぞれの信念を胸に抱き、別々の道へ進もうとしている。お互いを好敵手と認識し、探偵は乗り越えるべき相手と、怪盗は追われ続ける宿命だと考えながら。


 それを傍観しながら妨害しようと、一人の少女は企んだ。

 少女は誰よりも、もしかしたら本人達よりも、二人の事を知っていた。表も裏も、何故こんな事になったのかのそのきっかけも、大方の事情をわきまえていた。

 だから、その上で。全てを理解した上で、少女は想うのである。


――このままじゃ、フェアじゃない。誤解したままさよならなんて、そんなの美しくない。


彼女は交わらないはずの平行線に、一筋の橋を架けようと画策する。

――さぁ、君はいくつ、私の置いた欠片を拾ってくれるのかしら?

組み合わさる断片。新たな謎。食い違う証言。心理的矛盾。

全ての(しるし)が出そろった時、彼女の目論見は達せられ、真実は解き明かされる。

 全てを知った時、彼らは何を選ぶのか?


 彼らが再び会いまみえる時、歯車は噛み合い、物語は動き出す。



約一年かかってようやく最終話を迎えました、Seasons。いかがでしたでしょうか?

まだまだ未熟なところもありましたが、無事に完結した事を嬉しく思っています。

ここまでお読みいただいた全ての方へ、感謝を。


また、お分かりかと思いますが、続編を書こうと思っております。

ただ、下準備に時間がかかりそうなので、しばらくはお待ち下さい。詳細は僕のブログ、および活動報告で。


では、またお会いできる時まで!

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