ガチャ1208回目:ダンジョン改装
No.200にいる神マルスか。どういうやつなのか気にはなるところだが、あの奈落はその神がぶっ飛ばしたものだっていうし、アレを消し去ろうとするということは悪いやつじゃないのかもしれないな。アレと共存できるのなんて、それこそモンスターとか精神汚染された存在とかだろうし。
とりあえず、他のことも聞いて行くか。
「ダンジョンコア。このダンジョン、もうモンスターは復活しないのか?」
『許可。管理者様の意向で変更可能』
「お。その際にあの地神塔やヘドロは復活したりはしない?」
『許可。復活しません。また、第一層と第四層の特殊個体と、案内用の特殊個体も復活対象外』
『マリーシー』と『天迦久』、それからコハクの元となった『御神犬』も復活対象外か。まあユニーク枠っぽいもんな。どっちもコハクが基点となっている存在だし、『厄災・天迦久』に至っては地神塔の存在ありきだからな。その2点が復活しないなら、その2体も復活対象外となるわけか。
「ならこのダンジョンは、一度攻略されたら譲渡や管理者が死なない限り鍵の権利は誰にも発生しないということか」
『許可。肯定』
挑戦権はどこのダンジョンでもありうると思ったが、こんなタイプの例外もあるんだな。まあ、『ダンジョンボス』そのものがくびきから解き放たれて自由に動いてるダンジョンも、その例外に該当するんだが。
「んじゃ次の質問だ。攻略中に出現した2度目の太陽は破壊可能なのか?」
『許可。不可』
ふむ。ヘドロや地神塔が復活しない以上、そうだろうなとは思ってたが。
つまりこのダンジョンは2度と暗くならないし、クレーター内部が見えなくなるような現象も起きないと。
んじゃ次は……他になんかあったっけ?
「なあ、なんかあったっけ?」
大事な事なので。
『ん~。特にないんじゃない?』
「あたしもないと思うかな~」
『私も特に……』
『ではお姫様、何かございますか?』
『んむむむ~。コハクのような犬をわっちは向こうでは見た事が無いのじゃ。そこがちょっと引っかかるのじゃ~』
「そうなのか? じゃあ聞いてみるか。ダンジョンコア、『御神犬』は向こうに元となる存在がいるのか?」
『許可。否定。かの生命体はダンジョンのシステムとこの国の伝説に沿って、マルス様が作られた存在』
……ほう。向こうの世界には居ない存在だったのか。
「つまり、攻略に合わせて作られた存在だから、過去も何もないって事か」
『許可。肯定』
「……あの0歳表記はそういうわけか。本当にあの場、あの瞬間に生まれたんだな」
なら、あの子は本当に赤ちゃんみたいな存在な訳だ。
「そんな子なら尚更、ダンジョンに連れて行くのは憚られるな。イズミ、あの子はルミナスと一緒にお留守番させた方が良いと思うんだけど、どうかな?」
「うーん。0歳児の生まれたてって聞くと、あたしもそれが良いのかなって思っちゃうなぁ。親もいないのなら、当然赤ちゃん達と一緒に、愛情いっぱい甘やかされてしかるべきだと思うし」
「だよな。カスミ達には俺が説明しようか?」
「ううん、こっちで済ませるから大丈夫☆」
「そっか」
んじゃ、聞きたい事も終わったし、後はこのダンジョンの調整と告知をするだけだな。だけど告知を流すのは全部の調整が終わってからにしよう。ここから外に出るのになぜか30分掛かるのは権限が上がった今でも変わらないみたいだし、脱出する直前に告知すれば、外で待つ嫁達も、分かりやすくて良いだろう。
「んじゃ、ダンジョンコア。第二層から第四層のマップを開いてくれ。これからモンスターの出現条件の再設定を開始する」
『許可。実行しました』
さて、改めて今の条件下で再出現機能を有効化したらどうなるかとか、その辺から確認していくか。
……ふむ。クレーター内と平原、どちらにもモンスターが出現する設定な上に、どの階層も密集度が半端ない。特に第四層に至っては、モンスターまみれだ。これをして喜ぶのは俺達くらいのもので、普通の冒険者にはムリゲーがすぎる。ここのモンスター共は、付近の仲間が敵意を剥き出しにしたら、ついていく習性があるから尚更だ。普通はモンスターを1体ずつ狩っていくものなのに、強制的に複数戦を毎回強いられるのは、安全マージン確保の上でなるべく避けたい構図のはずだ。つまりこのまま行くと、不人気ダンジョンまっしぐらな訳だ。
だから減らすしかない訳だが……。
「あんまり減らし過ぎると、個体数が少なくなるんだよな」
ただでさえ第二層とか、狭い方だし。
「じゃあさ、平原は等間隔に1体ずつで、クレーターに2~3体配置する感じでどうかな? それで中央のクレーターには5体くらい配置しておくの」
「あー……。それなら、うん。丁度良い感じだ。ありがとなイズミ」
「えへ☆」
『ねえねえマスター、第三層なんだけど、このまま行くとあのモンスターが操れる影って、そんなにないわよね?』
「ん? そうだなー。暗闇世界の時に比べれば、操れる影なんて自分の影くらいのもんだったし」
『だからクレーター内に地神塔みたいな高めの塔作ってみるとかどう?』
「難易度上げろって事?」
『簡単なのなんてつまらないでしょ~?』
『その通りですね。ショータ、ちょっと難しくしましょうよ!』
「いやー、あんまり難易度上げすぎると死人が出かねんしな……。なんならクレーターを全部消して全面平原にしても……」
『ダメよ』
『はんたーい』
アズとリリアナがブーブー文句を言って来た。
『マスター様、あまり甘やかすものではないですよ』
「そうよお兄様。ぬるま湯に浸からせても冒険者は強くなれないわ。少しくらい難しいくらいが丁度良いのよ」
「そうか……、そうだな。モンスターのレベルは比較的高いダンジョンだし、ちょっと難しい場所も作るか。けど、所々に休息できるポイントは作っておくからな」
そうして、俺達5人は意見を出し合い、『八尺鏡野ダンジョン』改装計画を進めていくのだった。
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