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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十二章 秘密の園

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ガチャ1189回目:ぶつかり稽古

「わっ、ステータスが視れる!」

「そうね。これなら……」

「ああ。スキルを取り損なう事もないし、安全に戦える」


 ようやく今まで通り戦う事ができそうだな。

 昨日まで溜まりに溜まったフラストレーション、ここで発散させてもらうとするか!


『ヴオオオオッ!』

「またか」


 イノシシだったはずなのに、またサイみたいに角が生えて、鎧のようなゴツゴツとした姿に変わったぞ。3メートルくらいある体躯は何も変わらんけども。

 スキル名的に『陽炎』か『虚像』のどちらかが自在に姿を変えるとスキルと見た。これでまたスキルが見えない中での戦いだったら、めちゃくちゃ警戒したし混乱もしただろうな。


「スキルが見えるってやっぱ最高だなっ!」


『ガインッ!』


『ヴオオオッ!!』

「くっ!」


 突進してきたサイの角を正面から受け止める。事前に『(ブースト)スキル』のラインナップと、『チャージアタック』の存在、更には『荷重圧Ⅲ』なんて露骨なスキル名が見えていた事から、突進による突破力と重圧はある程度予測する事ができた。おかげでこちらも発動する『(ブースト)スキル』を調整することで、ちょうどいい塩梅に正面から受け止め拮抗する力加減ができたし、それにより純粋な力勝負に持ち込む事ができた。


「ぐぬぬぬ!」

『ヴオオッ!!』

「ぐぎぎぎ!」

『ヴオッ、ヴオオッ!!』

「……ふんっ!!」


 力のせめぎ合いに勝利し、短剣を振り抜く。バランスを崩した奴はたたらを踏みながら、側面の壁へと激突した。


『ドゴンッ!!』


 角は思いっきりダンジョン壁に激突したが、奴は何事もなかったかのように角を引き抜き、こちらへと睨み返してきた。


『ヴオオ……!』

「くっそ頑丈な奴だな」


 あの角、リヴァイアサンダガーとの鍔迫り合いを終えても、折れるどころかヒビすら入ってない。こっちは叩き斬るつもりで振り抜いたんだがな。つーか、『ウォールブレイカー』を持ってないのに易々とダンジョンの壁を貫くなよ。どんな攻撃力してやがる。

 ただ、若干削れはしたかな……? 今の攻防を数十回繰り返せば叩き割れそうな気はする。


『ヴオオッ!!』

「よし来い!!」



◇◇◇◇◇◇◇◇



「うおおおっ!」


『ガギイィン!!』


 数十回の鍔迫り合いを終え、ようやく角に限界が訪れたらしい。奴の角は根元から砕け散った。

 こっちも3回目辺りで『固有(ユニーク)』のマインゴーシュが悲鳴を上げ始めたので、短剣二刀流から、短剣+長剣の変則的二刀流に切り替えて相手する事になった。品格的には『高位伝説(ハイ・レジェンダリー)』のリヴァイアサンダガーに並び立てるのは、『幻想(ファンタズマ)』のグラムか、『伝説(レジェンダリー)』の偽・聖剣(真)くらいしかないからな。


『ヴオォ……』

「お?」


 角が砕けた以上あとは仕留めるだけかと思っていたのだが、奴の姿が揺らめき姿を変えていく。そしてまたサイのようなガチガチの形態から、毛皮っぽいイノシシに似た形態へと姿を変えた。


『フゴッ』

「んん?」


 だが、その姿に変化した奴からは敵意らしきものはまるでなく、何かを呼んでいるかのようで……。


『キャン!』

「コハク?」

『クゥ~ン』


 コハクはキュビラの腕から飛び出し、足元までやって来てイノシシをじっと見つめていた。


『フゴッ』

『キャン』

「……なるほど?」


 つまり、あいつの前まで連れて行きゃ良いんだな?

 俺はコハクを抱えてゆっくりとイノシシへと近づいていく。その間も奴からは敵意らしきものはまるでなく、むしろ神聖な気配すら感じた。


『『……』』


 手を伸ばせば届く距離にまで近付くと、両者は互いをじっと見つめ合った。

 ルミナスにしていたように、鼻をくっつけて挨拶でもすればいいのかな?


【レベルアップ】

【レベルが4から424に上昇しました】


「お」


 ちょんと鼻同士をくっつけあった瞬間、イノシシの姿は煙となって消え、俺のレベルは上昇。さらにドロップアイテムを撒き散らして消えて行った。

 ということはコハクも……。


『キャウ?』


 モフモフ度が上がっていた。


「なんで?」

『クゥ~?』


 まあ可愛いから良いか。

 コハクをわしゃわしゃ撫でまわしていると、アズとイズミが飛びついて来た。


『マースター♪』

「お兄様~☆」

「お?」


 戦闘が終わったから甘えに来たんだろう。

 そんな2人を抱きしめ、出遅れた嫁達も順番にハグしていく。


「あ、リリアナもハグする?」

『えっ? わ、私はこっちがいいかな』

「おっけー」


 リリアナはおずおずと手を上に掲げたので、ハイタッチを交わした。心地良い音が空間に広がる。

 さて、早速『充電』を済ましてっと……。


『エネルギー残高 7/500』


 それにしても、初めて遭遇するタイプのモンスターだったな。討伐することなく撃破判定になって、アイテムも経験値もくれるなんて。

 ……それはそれとして。


「キュビラ~」

『はい、マスター様。戦闘に掛かったお時間ですか?』

「そうそう」

『40分ほどですね♡』

「40分か……」


 結構時間かけたな。


『最初の鍔迫り合いで4分ほどでした。それからはどんどん時間が短縮されて行きましたが、28回にも及ぶ衝突がありましたから』

「そっか」

『キャン』


 それに、コハクとイノシシとのご挨拶もあったしな。


『ねえねえマスター』

「ん?」

『ドロップなんだけどね、マスターの視えてたスキルの内、1つだけ落ちてないみたいなの』

「どれだ?」

『『陽炎Ⅴ』ね』


 『陽炎Ⅴ』は『(ユニーク)スキル』だ。『(エクス)スキル』が落ちないならまだしも……。今までにも見えていたのに落ちないスキルはあったが、今回もそれ関連か?

 ちょっと詳細を見てみたくはあったんだがな……。残念だ。


「まあないなら仕方ない。外に出ようか」


 明るさがどうなっているか気になるしな。

★次回攻略先ダンジョンのアンケート第二弾を開始しました!★

★投票よろしくお願いしまーす!★

https://x.com/hiyuu_niyna/status/2037728726499418333

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 コハクはわんこ、今回わんこ挨拶(鼻ちょん)で消えたのはイノシシ……もしかして十二支由来のボスがあと十体どこかにいたりして?
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