表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十二章 秘密の園

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1238/1272

ガチャ1167回目:大破壊

「ん。ショウタ、探索終わったの?」

「ああ。とりあえず予想はついたかな」

『おおー』


 皆から拍手が上がる。くすぐったいが悪くはないな。


「まあ別に俺の考えは特別な発想というわけじゃないと思うし、その思考がよぎった人間も少なからずいたとは思う。それは勿論この場の皆にもな。ただまあ、実行するためには大前提として一定ラインの実力もそうだし、本当にやってのけようという行動力も必要になってくるからな。特にこのダンジョンが出た時期を思えば、それもまた難しい話だから、自分たちにできない事は攻略の手順じゃないと判断するのも仕方ない事だとは思う」


 俺の言葉にクエスチョンマークを浮かべる者もいれば、ハッとなる者もいた。気付いたっぽいのはハヅキ、イリーナ、イズミ、エス、ミスティ、テレサ、マリーかな。神職関係者は全員気付いているのは流石というべきか。


「んじゃ、わかった子達はこっちに来て、端末に入力して見せてくれ」


 まるでクイズ番組みたいな展開だなと思いつつも、それぞれが端末を取り出して無言で俺に見せてくれる。先ほどの7人はきちんと正解してくれたが、他の子達は引き続きよくわかってない様子だった。


「んじゃ、順番にヒントを出すかー。カスミ、天岩戸って、そもそもどんな逸話だ?」

「えっと、神様がお隠れになっちゃった話だよね」

「そうそう。んで、隠れたのはなんて神様?」

「天照大御神様」

「それってどんな神様だ?」

「太陽の……あっ!」


 カスミも気付いたようだな。そう、天岩戸を題材としていたら、あってはならないものがここにあるのだ。

 皆の視線が、頭上に浮かぶ太陽へと向く。

 外にある太陽と違って、眩しすぎて目を開けていられないほどの光量はなく、目に入れても電球の明かりくらいの威力しかない。けど、不思議とそれ1つでダンジョン全体を照らせるだけの力があるんだから、その力は侮れないんだよな。


「そっか。天岩戸の逸話って、世界に闇が満ちたから、太陽神に出て来てくださいってお願いするお話だったよね」

「それなのに太陽が出ているから不自然と。盲点でしたわ」

「それをすぐに解いちゃうなんて、勇者様スゴイですっ」

「俺としては、簡単なヒントを出したとはいえ、異国の文化でもさくっと解けちゃうお前達が凄いと思うぞ?」

「ま、僕達も日本に染まりだして日も経って来たしね」


 それ、解けない子達への煽りになってないか?

 まあいいか。人間には得手不得手ってもんがあるしな。


「それでお兄ちゃん、どうするの?」

「もちろん、壊す」

「もちろんなんだ……」

「まあ、それが一番簡単だよね」

『ええ……? ショータ、太陽壊すの??』

「本物ならいざ知らず、ダンジョンが用意した偽物の太陽なら余裕だろ。『解析の魔眼』で見る限り、あの疑似太陽の魔力量は、破壊できないほどべらぼうに高い訳でもないみたいだしな」

『そ、そうなんだ……?』


 それでも、ざっとレベル300台の『大魔煌石』クラスのモンスターと同等の存在力を持ってるが。現状俺が持つ中であれを一撃で壊せるものと言ったら、いつものグングニルか、『根源の矢』、それから『迷宮割り』と『閃断・灰燼』、『閃断・無刃破断』くらいか。

 あれが手の届くところにあれば『八雷(やくさいかづち)』も行けたんだけどなぁ。『迷宮割り』が使いやすすぎて、一式が全然使えてないや。


『わたしでも、あれを壊すとなるとすっごく苦労しそうなんだけど……』

『マスターなら、アレを壊す手段なんて5つ以上持っているわよ~♪』

『そ、そうなんですかぁ!?』


 アズもまた正確に手段を数えてくるなぁ。

 あと、『以上』っていうのは多分、アズとキュビラからコピーした『原初魔法LvMAX』、『魔王の法典LvMAX』、『巫術LvMAX』のいずれかにあるんだろうけど……全然使えてないんだよな。そろそろ試しにどれかやってみるかなぁ。


「とりあえず、いつものグングニル……は、ちょっと角度的に難しいから、『根源の矢』でいくか。……っと、その前に」


 端末を取り出して電話を掛ける。あて先は200メートルほど向こうにいるアキだ。


「もしもーし」

『もしもーし。どうしたの?』

「今から太陽を『根源の矢』でぶっ壊すから、暗くなると思う」

『おっけー』


 通話が切れる。

 今の軽い会話で全部把握してくれる辺り、もう流石としか言いようがない。


『流石の理解力ね♪』

「まったくだ。んじゃ、行くぞー」


 クピドの黄金弓を取り出し、『根源の矢』を発動する。


『ヒェ……』


 本能的な恐怖からか、リリアナ達が大きく後ずさった。自分に向けられている訳じゃなくても、初見じゃこれは怖いか。カスミ達も映像では知っていても実際に見るのは初めてだからか息を飲んでいる。


「……ふっ!」


『ヒュッ……ドパッ!!』


 放たれた矢は、一瞬にして天蓋に浮かぶ疑似太陽の元へと到達。ソレが崩壊する様子を『解析の魔眼』で観察していたが、根源に接触した太陽は、球体内部にてエネルギーがデタラメに暴れ狂い、最後には形状が維持できなくなり弾け飛ぶようにして消えて行った。


「たーまやー」


 そして、世界に夜が訪れた。


「……自分で言うのもなんだが、おっそろしい技だなぁ、これ」


 生命体に撃ったら大穴が開くくらいの貫通力と認識していたんだが、実情は少し違うようだな。どうやら激突した対象の内部にて、『根源の矢』を構成する何かがしっちゃかめっちゃかに暴れ狂って、その結果、形状を維持できずに崩壊しているようだ。

 少なくとも人型に撃って良いものではないな。モンスター相手にのみ使う事にしよう。

読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!と思っていただけた方は、

ブックマーク登録や、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★へと評価して下さると励みになります。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍版第四巻 12月20日より好評発売中!
レベルガチャ1巻表紙絵 2巻表紙 3巻表紙絵 レベルガチャ4巻
コミカライズ第三巻 4/15より発売決定!予約受付中!!
コミカライズ1巻 コミカライズ2巻 コミカライズ3巻
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ