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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十二章 秘密の園

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ガチャ1164回目:生放送視聴

 俺は数人の嫁達とルミナス、おまけにリリアナと一緒にリビングでテレビを見ていた。視聴している番組は勿論カスミ達が記者会見に参加しているもので、ついでに手元の端末では、彼女ら専用の掲示板も開いていた。


「受け答えもバッチリだし、特に心配はいらなさそうねー」

「緊張してはいますが、変に上がっている様子もないですし、大丈夫そうですね」

『ねえショータ。わたし達の時もこんな風に見られてたの?』

「そうだな。勿論この家だけじゃなくて、この国に住んでる人間なら誰でも見れる状況にあったぞ」


 なんならネット配信もあるから、いつでもアーカイブで見られるようにもなってたはずだ。


「リリアナも外を歩けば、あの時の吸血鬼だってバレると思うわよ~」

『そ、そうなのね……!』

「っていうかリリアナ達の場合、暇があれば足繫く『バトルアリーナ』に観戦しに行ってるだろ。噂になってるぞ」

『そ、そうなの!? バッチリ変装決めてたはずなのに……』

「変装ねえ。変装したところでお前の可愛さは隠せないんだし、バレるのも仕方ないだろう」

『え、えへへ……。そうかなぁ?』


 それにリリアナ達は世間知らずというか、どっかズレてるところあるからな。どうせ尻尾が出てたとか「人間頑張れ」とか変な応援の仕方をしたとかで注目を浴びたとかそんな理由だろ。

 そう思ってたら両隣から頬をツネられた。


「えぇ、なにー?」

「ほんとショウタ君はっ! もうっ」

「これで無自覚なのですから、タチが悪いですね」


 そう言ってアキとマキは指を緩めた。

 なんぞ……?


「ある意味これも教育の賜物ではありますが」

「無差別でないだけマシですわ」


 そうして今度は前後から強くハグされた。なんか変なことやっちゃったかな?

 ……まあいいか。今は記者会見の様子でも眺めておこう。すると話題はダンジョン攻略から実生活の話へと推移していた。


『カスミさん達にお伺いします。答えられなければ拒否して頂いて構わないのですが、現在皆さまは20人以上の共同生活をされておいでですが、生活を始める前と今とで何か変わった事や、気付いた事などはありましたでしょうか?』

『うーん、そうですね……。この共同生活を始める前は、何人もの奥さんと一緒に暮らす事になるのに不安は無かったといえば噓になります。けど、一緒に暮らしてる人達は皆優しくて、譲り合い精神に溢れてるので、意外とバチバチしたりする事は一度も起きて無いですね』


 あ~。確かにバチってるとこは見た事ないな。


『まさに理想的な環境であると断言できます。勿論意見のぶつかり合いは発生しますが相互に理解がある為喧嘩になるほどヒートアップはせず、双方が落としどころを見つけて解決する事が多いです。時折決着がつかない事はありますが、兄上が間に入ればすぐに解決してくれるので安心しています』


 まあ、喧嘩や口論とまではいかなくても、意見の出し合いで結論が出ない事は往々にしてある。その度仲裁はしてるが、別にソレで仲が悪くなったりすることはないんだよな。


『そうですね。それにお兄様は1人しかいませんし、当の本人が冒険好きのため家を留守にしがちですが、きちんと全員を満遍なく愛して下さっていますし、離れている期間が長い妻達を優先して構ってくださいますから、寂しく感じる事も少ないです』


 ハルの言う通り、なるべく平等に時間を作ってはいるんだが、ここ最近……というか1度目の結婚式前後と比べてダンジョン攻略の比率が高まってる気がするのは懸念点だよなぁ。

 そろそろ以前のように個別デートとか、長期の旅行とか組んでもいいかも。またハワイかグアムにでも行くか? グアムなら飛べるしな。

 ……不法入国になるけど。アメリカなら許してくれるか?


『では次の質問です。今回初めて記者会見に応じてくださったわけですが、今後もこういったメディア露出はあると考えても良いのでしょうか?』

『そうですねー。今回はお兄様が後押ししてくれたので、皆の心のハードルもだいぶ下がったと思います。だから、グッズもそうですけど、ファッション誌デビューしてもいいかなって思います☆』


 グッズは現状エンキ達の一強だからなぁ。多分そこにルミナスグッズが食い込んでくるとは思うが。

 逆に嫁達のグッズが出る事に対しては、特にこれといって忌避感はないんだよな。グラビアとかになると話は変わって来るが、ファッション誌で着飾るくらいなら俺は全然賛成である。なんなら俺が一番見たいし。


『わたくしも恥ずかしい気持ちはまだありますが、お兄様が喜んでくださるのなら頑張ってみますわ』

『ボクもいっぱい着こなしちゃうよー! あ、イリーナとイリスちゃんの3人で食レポでも全然おっけーだよ!』


 無限の胃袋持ちの3人ならどんな食べ歩きツアーでも軽くこなしてくれそうだ。てか、イリスも混ぜたら店の在庫が心配になるレベルだが、オファーは来るのか……?

 

『では続きまして、この度アマチ様が『テイム』無しで異界の女性を連れ帰って来ましたが、何か思うところはありますか?』


 お?

 ほのぼのとした質問が続いていたが、今度は随分と攻めた質問だな。

 それに心なしか、部屋の温度が1度くらい下がった気がするぞ?


『思うところですか? そうですねー、昨日軽く話した感じだと普通の女の子って感じでしたし、それに空気感からして私達とそう違いを感じなかったです。なので、お兄ちゃんのことですから、時間の問題だと思います』

「ん??」


 時間の問題とは??


『で、では次の質問に移りたいと思います』


 そうして記者会見はまた別の質問へと移って行ったが、嫁達はそうでもなかった。


「先ほどの質問をした記者は要チェックですね」

「サクヤ様に連携済みですが、向こうも確認中のようです。ご主人様の記者会見には参加できていない会社のようですね」

「イエローカードですわ」

「調べて余罪があるなら一発アウトねー。カスミも誰かさんに似て素直なんだから」

「ん?」


 もしかしなくとも俺の話してるよね?

 けどリリアナは俯いてて表情が読めないし、他の皆は誰も視線を合わせてくんないし。まあ良いけどさ。

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