ガチャ1151回目:洋館の主
『ギギィ……』
魔王城と遜色のない廊下をひたすら直進し、最後の扉を開けた。するとそこでもやはり、他の魔王城と同様に謁見の間のような空間が広がっていた。そしてその奥には当然のように玉座が存在し、やはりというか美少女が座っていた。嫁達の予想、的中だな。
けど、なんというかその子は、玉座に座り慣れてない感じがするんだが……多分気のせいじゃないよな。
『よく来たわね人間、待っていたわ!』
「おー」
彼女の声は、自分への自信で満ち溢れていた。美しく張りのある声。……あー、こりゃ何かしらの『魅了』持ちだな。そんな気配がする。
しっかし、魔王っぽい館の構成に、魔王の間に似た構成。まるで自分も魔王だとでも言いたげ振るまいだが、魔王としてはちょっと格落ちというか、そこまでの強さを感じないんだよな。せいぜい初期のリリスか、それよりちょっと上といったところか。
うん、小娘が必死に背伸びをしている感じが微笑ましい。あの張り紙もそうだが、やっぱり無害そうだなー、この子。
とりあえず視させてもらうか。
*****
名前:真祖の末裔・リリアナ(ダンジョンボス)
レベル:580
腕力:6500
器用:7000
頑丈:4000
俊敏:5800
魔力:20000
知力:4000
運:なし
【Uスキル】真鑑定LvMAX、鑑定偽装LvMAX、気配偽装LvMAX、存在偽装LvMAX、蝙蝠の目Ⅲ
【Pスキル】物理耐性Ⅵ、魔法耐性Ⅵ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性Ⅲ、知覚強化Ⅱ、思考加速Ⅱ、並列処理Ⅱ、体術LvMAX、武闘術LvMAX、剣聖LvMAX、弁天術LvMAX、神弓術LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、投擲の極意LvMAX、射手の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅴ、重力抵抗LvMAX、空間把握LvMAX、曲芸LvMAX、恐怖耐性LvMAX、痛覚耐性LvMAX、苦痛耐性LvMAX、精神耐性LvMAX、病気耐性LvMAX、陽光耐性LvMAX、呪い耐性LvMAX
【Bスキル】超防壁Ⅴ、剛力Ⅳ、怪力Ⅳ、阿修羅Ⅲ、怪力乱神Ⅲ、俊足Ⅵ、迅速Ⅵ、瞬迅Ⅴ、迅雷Ⅴ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅴ、魔力溜めⅢ
【PBスキル】統率Ⅴ、破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅴ
【Aスキル】隠形Ⅳ、気配断絶Ⅳ、認識阻害Ⅲ、全感知、毒抗体Ⅴ、跳躍LvMAX、暗視Ⅴ、衝撃Ⅴ、鎧通しⅤ、重力操作LvMAX、追跡者Ⅴ、騎乗Ⅲ、吸血LvMAX、血液操作LvMAX
【Mスキル】念動力LvMAX、元素魔法LvMAX、外典魔法LvMAX、空間魔法LvMAX、元素統括Lv5、血魔法LvMAX、魔力超回復LvMAX
【Sスキル】言霊支配、魅惑、覇色の魔眼、威圧Ⅲ、強圧Ⅲ、存在圧Ⅲ、幻影刃、吸魂Ⅲ
★【Eスキル】言語理解Ⅴ、緋色の瞳Ⅲ、血海神殿Ⅴ、血戦血牙、使徒化、血纏いⅤ、変身
武技スキル:ブラッドムーン、鮮血華、ブラッドレイン
装備:真祖の細剣、吸血の魔装衣
ドロップ:管理者の鍵1150、ランダムボックス
魔煌石:極大
称号:真祖の末裔
*****
これは……吸血鬼か。
悪魔やサキュバスがいるんだし、ヴァンパイアがいてもおかしくはないよなー。
ステータスはリリスと比べて前衛寄り。スキルはリリスと似通ってるが、一部のスキルが種族特化なのか、血に関連したスキルを多く持ってるな。普通に戦うならリリスは搦手で、コッチはガチンコ対決になりそうだ。
俺としては、そっちの方が得意だから助かるんだけど……相手にしてみれば悲報だな。
そして彼女の格好は、悪魔のアズやサキュバスのリリス達のような扇状的な格好ではなく、タキシードスカートと呼ばれる服装だった。格好良さと可愛さを兼ね備えている。あとは、角はないけどコウモリの羽と悪魔の尻尾が生えていて、歯は……牙っぽいものはあるけど、恐ろしさはないな。むしろチャーミングですらある。
他は……普通に人間だな。
『人間、あなたがこのダンジョンを攻略する様、観ていたわよ。知恵の道を率先して進み、戦いでは武力を、暗闇の森では勇気を示してくれた』
「そりゃどうも」
『わたし達はね、勇気を持って道に挑む人間が大好きなの! 力を見せてくれた人間には慣例として望むものを渡しているわ。さあ、言ってごらんなさい。貴方は何が欲しいのかしら』
あー……。これは、頑張ったご褒美に、気楽に宝を分け与えるタイプの長命種か? 昔話でよく見るポジションのやつだ。吸血鬼なんて善にも悪にも二極化しやすいイメージがあったけど、コイツは特に善の極地だろ。いや……『わたしたち』なんて言ってんだから、吸血鬼……もしくは彼女の関係者は、まとめて善性かもしれないな。
ダンジョンのここまでの構成からしても、挑戦者の力を試すものばかりだったのも頷ける。人間が困難を乗り越える姿が観たくて、あんなギミックを詰め込んだんだな。そして観戦されてたことには気付かなかったが、手段としてはだいたい想像がつく。俺が持つ『鷹の目』スキルと同じ位置にある『蝙蝠の目』が怪しい。詳細は不明だが、類似スキルなのは間違いないだろう。
「宝を貰う前に、いくつか聞きたいことがあるんだが」
『許可するわ! なんて言ったって貴方は初めての挑戦者だもの! その代わり、わたしも質問するわよ?』
「じゃあ1個ずつ交代で行こうか」
『許可するわ。なら、先手を譲るわね』
「じゃ、遠慮なく。このダンジョンはスタンピード設定がされてないのか?」
『していないわ!』
おっと、マジか。
今までその手の設定がオフになっていたのは住民がいるタイプのダンジョンだけだ。モンスターが出現する以上、スタンピード設定は切っても切れない関係だと思ってたんだが……どうやら違うらしい。
完全に予想が外れたが、この子のイメージからすれば侵略者とは程遠いか。
『じゃあわたしも質問するわね。貴方は随分早くに辿り着いたようだけど、どうやってこのダンジョンの位置を特定したのかしら』
「ダンジョンの位置が分かるアーティファクトがあるんだ。それで、新種のダンジョンが出たからどんなもんかと挑戦しに来たんだ」
『まあ、凄いじゃない! じゃあ、他の空中ダンジョンも……?』
「ああ、把握済みだ」
『スタンピードの設定について知っている以上、貴方も相当な場数を踏んできたんでしょうし、信じられる回答ね!』
リリアナは屈託のない笑顔を浮かべた。まだ『テイム』してないのに、こんなに友好的に会話できるボスは初めてだな。『テイム』、どうしようかなー。
……あれ? そもそも『テイム』って『遺産』だから、今使えないのでは??
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