ガチャ1144回目:封印の余波
「んじゃ、早速レアの確認っと」
*****
名前:ロックバット
レベル:55
腕力:480
器用:450
頑丈:270
俊敏:600
魔力:500
知力:300
運:なし
【Pスキル】重力抵抗Lv1
【Aスキル】反響定位Ⅲ、毒生成、麻痺毒生成
★【Eスキル】毒の牙Ⅱ
装備:なし
ドロップ:ロックバットの牙、ロックバットの翼
魔石:中
*****
ふーむ。
これは、本当に雑魚に毛が生えた程度の相手だな。この程度じゃ遊び相手にもなりはしないぞ?
『キィキィ!』
威嚇するかのように大きく翼を広げたが、まるで隙だらけだ。逃げるならまだしも、そんな格好を見せられたら攻撃するしかないじゃないか。
「悪いな」
『ドスッ!』
一瞬でその距離を詰め、ガラ空きの胴体にダガーを突き刺す。そして思いっきり振り上げ、その腹を掻っ捌いた。
それだけで『ロックバット』は、煙となって消えていった。
『流石なのじゃ~』
「ああ」
頭の上からタマモの声が聞こえる。そういやそこにいたんだったな。そこに存在することに、あまりにも違和感がないもんだから、ちょっと忘れてた。今日って結構タマモの存在を忘れることが多いけど、彼女にはスキルに表示されない特殊なモノでももってるのかと疑うくらい、溶け込むのが上手いな。
もしくは、俺が集中すると周りが見えなくだけかもしれないが。
『次が出てくれると嬉しいのじゃが、どうかの~?』
「どうかな~?」
とりあえず暇なので、タマモをモフることにした。
次が出てくれたら嬉しいが、どうなるやら。
……あ。
「エスー」
「なんだい兄さん」
「悪いがエスもカメラ役頼むわ。タマモ視点は臨場感あふれるが、視点揺れが凄い事になってそうだ」
特にこのクールタイム中なんかは、俺が撫でまわしてタマモが転げまわるから余計にだ。
「あはは、確かにそうだね。じゃあ……」
そう言ってエスは端末を取り出した。
「……もしもし、シルヴィ? 悪いんだけど、僕の分のカメラを回してくれないかな? うん、うん。僕、シルヴィがいないと仕事がなくってさ。そうそう、もしかしたらシルヴィだけ呼ぶかもしれないって話を兄さんとしたんだ。うん、よろしく」
どんな話をしてたかよくわかるなぁ。まあそれはそれとして、シルヴィと話すエスは本当に幸せオーラ出てるよなぁ。
「なあエス。エスっていつからシルヴィが好きなんだ?」
「えっ? なんだい突然」
「いやあ、暇だし。気になっちゃって」
「暇って……。そういう兄さんはどうなのさ」
「いや、俺の場合はほら、ほぼ全員初対面からの急接近だし。年単位で関わり合いがあったのはアキとカスミとハヅキくらいだぞ?」
「そうだった……」
付き合うまでが長かったのは海外組とサクヤさんくらいのもので、他の面々は初日から俺が一目惚れするか、数日から1週間以内で大体ケリがついてたんだよな。
昔から気が多かったわけでもないんだけど……不思議なもんだよな。
「……まあ兄さんなら良いか。僕とミスティは、シルヴィとは子供の頃から付き合いがあったんだ。最初に出会ったのは――」
「あ、悪いエス。レアの反応があった」
「……」
俺の目の前の煙が盛大に膨れ上がり、今にも中身が零れ落ちそうになっていた。
そして話を遮られたエスはというと、珍しくもしかめっ面になっていた。機嫌悪そうなエスというのも珍しいな。コイツいつも笑顔を絶やさないから新鮮だ。
『間が悪いのじゃ~』
「……よく言われるよ」
そして落ち込んでしまった。
「後で聞くからちょっと待ってろ」
『キギィ!』
「うわキモッ!?」
現れたのは真っ黒な怪物だった。今まで相対して来たモンスターも怪物といえば怪物だが、コイツは生理的にも本能的にも普通の生物としては受け入れられない造形をしていた。その基礎はコウモリなのかもしれないが、その魔改造っぷりは生物としてバランスが崩壊したゲテモノだった。
目玉は全身が真っ黒なため存在を確認できないが、2対の翼に口が2つもあるのだ。上下の口からは鋭利な牙が見え隠れしており、羽音からは常に超音波を垂れ流しにしているようで、非常に五月蠅い。
*****
名前:ソニックバット
レベル:90
腕力:960
器用:900
頑丈:550
俊敏:1000
魔力:800
知力:600
運:なし
【Pスキル】重力抵抗Lv5
【Aスキル】反響定位Ⅳ、毒生成Ⅱ、麻痺毒生成Ⅱ
★【Eスキル】毒の牙Ⅲ、怪音波
装備:なし
ドロップ:ソニックバットの牙、ソニックバットの翼、ソニックバットの血
魔石:大
*****
『キギィ!』
「五月蝿えな。『閃撃』! ……む? 『閃撃』ッ!!」
『斬!』
【レベルアップ】
【レベルが75から102に上昇しました】
短剣でも問題なく『閃撃』は出せた。それに関してはできると思って撃った事だし、出せて当然のつもりだった。だが、一発目は発動すらせず、素振りに終わってしまったのだ。
なので、割と本気めに短剣を振るい、更には『エレメンタルマスター』で切断力のある剣圧の付与をイメージし、それでようやく発動することができたのだ。
この事から察するに……。
「『武技スキル』も封印の対象か」
これは予想してなかった事だが、ある意味当然か。コイツは『Uスキル』から始まる一連のスキルとは枠組みこそ異なるが、名目上スキルの枠組みにあるんだもんな。
いやー、失念してたわ。そんで利便性最強格の『閃撃』が『遺産』以下だったこともまた驚きポイントだった。
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