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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15より好評発売中!】  作者: 皇 雪火
第三十章 束の間の休息

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ガチャ1132回目:懐かしい友

 父さんと軽く雑談を交わし、その後嫁達の親族と挨拶をした後、嫁達からプレゼントを順番に貰った。それは花束や食べ物に始まり、手製の魔導具や自宅で使うための小道具まで、様々な贈り物を貰った。どれもこれも、家の中で使う物に特化しており、ダンジョン関連のものは一切なかった。恐らくはそう示し合わせたんだろうし、その手のものを見つける喜びは、最初は俺であるべきだとか考えてくれてるんだろう。

 そうして嫁達とイチャイチャした後は支部長達と挨拶を交わし、俺は真っ先に友人のところへと赴いた。


「ショウタ君、誕生日おめでとう」

「シュウさん! 来てくれて嬉しいです。それに皆さんも」

「ふふ、おめでとうショウタ君」

「お、おめでとうございます!」

「おめでとう!」

「おめでとうー!」

「お?」


 アヤカさん、ユウトさん、タイヨウさんまでは分かる。けど、一等星チームの中に、1人見慣れない……いや、どこかで見たことがあるような気がする女性が混ざっていた。

 ……ああ、そうか、彼女か。居るってことは聞いてたけど、実際に並んでいるところを見るには初めてもんな。


「シュウさん、彼女が噂の……ですよね?」

「ああ、ショウタ君に直接紹介するのは初めてだったね。ホノカ」

「は、はいっ。一等星の専属受付嬢のホノカです! はじめまして!」


 525協会では何度かすれ違ってはいるんだよな。まあでも、実際に挨拶するのは初めてか。


「はじめましてー。彼女()シュウさんのコレ?」


 小指を立てて見せると女性陣2人が気恥ずかしそうにした。


「はは、そういうことになるね」

「それはそれは、おめでとうございます?」

「ありがとう」


 ふむ、そうか。シュウさんはCランクだし、2人目を迎え入れてても全然不思議じゃないもんなー。てか、アヤカさんとは出会った頃から仲は良さそうに見えたけど、やっぱり()()()()()か。いつからそうなったかは知らないけど、俺の『直感』が言うのには結構最近っぽい気がするぞ?


「シュウさん。必要ならいつでもアレ、プレゼントしますからね」

「アレって……アレの事かい?」

「そりゃもちろん。アリーナで景品目当てに堂々と挑むのも恥ずかしいでしょうし」


 シュウさんは女性陣をチラ見すると、察しの良い2人が期待に満ちた顔で見つめ返していた。どこのチームでも女性陣はハッキリしてるなぁ。


「……分かった。実を言うと興味はあったんだ。ただ、ショウタ君のおかげか出産ブームになりつつあるみたいでね。世間的にもアレの希少性が増したとかで高騰してたんだ」

「あー、そうなんですね。アイラー」

「はい」


 すっと現れるアイラにシュウさん達が驚く。うちの皆はアイラのコレに慣れちゃったから、この反応は新鮮だなー。


「今ってアレいくらすんの?」

「レベル1で500万ほどですね。出回らない物ですから、MAXとなると最低でも8000万はするかと」

「ほぉー。じゃあ、アリーナであの豚に挑もうとする人って結構いたりする?」

「いえ。スキルの価値とは正反対に不人気ですね。理由としてはチームで求めている事がバレるのは恥ずかしいと感じるのが3割。残りの7割はあの臭気のせいです。どうやら結界の外の観客席にまで届くとかで、選ぼう物ならブーイングが起きるそうで」

「……なるほど」


 アレが観客席にまで行くなら、湧いた瞬間即殺する火力がないと無理だな。となると、一般の冒険者はクリアはできない訳だ。観客のいない協会専用のアリーナで倒すしかないが、そっちでは報酬の受け渡しをやってないからな。


「まあでも良かったか。アレの在庫、ほとんどないもんな」

「そうでもありません。ご主人様の攻略ダンジョンでは出ませんでしたが、他ではしっかり出土していますから」

「そうなん?」


 エスのところが『酒耐性』を山ほど確保してたし、あるところにはあるんだろうな。


「ショウタ君、気になったんだけど良いかい?」

「どうぞどうぞ」

「もしかして他のメンバーとは得られた物の共有とかしていないのかい?」

「してませんよ。だって、新しいスキルとか自分で見つけて楽しみたいじゃないですか。まあでも、俺がゲットして余ってるスキルは皆に分け与えてますけど」

「ははっ、君は本当に……出会った頃から変わらないんだな」

「人間、本質はそうそう変わりませんよ」

「そうかもしれないね」


 んじゃ……MAXで良いかな?


「良いのではないでしょうか」

「「「「「??」」」」」


 言葉のキャッチボールをしていない以心伝心の会話に、一等星の面々はついていけてないが、答えはすぐに分かるだろうし無視する。


「どうぞ」

「おう。シュウさん、これ以前のスキルのお返しって事で」

「「「「「!?」」」」」


 そう言って『精力増強LvMAX』をシュウさんの手に置いた。シュウさんには以前、『硬化』とかのスキルを貰った礼があるからな。シュウさん的にはアレはフィーバータイムの延長をするための前払いの報酬ではあったんだろうけど、俺としては最初からやる予定のものだったし、正直ちょっと貰いすぎてた気がして気になってたんだよなー。

 というわけで、ただで高額なスキルを渡しているわけではないのだ。言い訳も立つだろう。


「対価の振れ幅が大きすぎて、立たないかもしれませんが」

「良いの良いの。俺が気にしてただけだし」


 案の定困惑したシュウさんに受け取り拒否されそうになったが、色々と言いくるめて取得させたのだった。さーて、他の人達にも挨拶回りしていかなきゃなー。

一等星チームのメンバーの名前はコミカライズ2巻参照です。


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