ガチャ1121回目:強奪者の装備品②
んじゃ次は天秤っぽいアイテムだなっと。
名称:運命の天秤
品格:≪幻想≫ファンタズマ
種類:レジェンドアーティファクト
説明:他者の運命を操れる伝説のアーティファクト。供物を捧げる事で対象の運命を狂わせ、術者にとって都合の良いように1度だけ物事が動くようになる。対象の運命力によって必要とする供物の質と量、再使用までのリキャストが大きく変動する。効果の発動には十分な供物を捧げたのち、このアイテムを肌身離さず持っている必要がある。
★再使用時間:174時間
★残存供物値:0
「『幻想』!?」
「うわ、何この性能!」
「都合よく運命捻じ曲げるアイテムですか……」
「ん。チートアイテム」
再使用時間的に既に発動済み。常時持っていないとまともに発動できないような物が、奴を撃破した時に落ちてきた以上、発動対象は間違いなく俺だろう。てことは俺との戦闘中、確実に1回は奴にとって都合の良い展開があったはずだ。
となると……どのシーンだ? 少なくとも、俺が攻撃を開始した後ではない。
「んー……。切り札の1つであった『スキルガード』が、初撃で持っていかれた事か?」
でもあれは奴が用意した作戦によって効力が上手く発揮されなかったのが原因だ。運命力が弄られた結果だとは思えない。となれば……もっと前だな。
「ガチャから出てくるアイテムが、『スキルガード』になるよう調整されたか?」
俺の呟きに、皆が息を飲んだ。
「……そんな事が可能なんですの?」
「そうよ。だって『幻想』スキルの『レベルガチャ』から出てくるのは、ショウタ君の『運』が10万を超えた事で選別された特殊なアイテムだよ? そんな物にまで干渉可能になるなんて……」
「あまりにも信じられない出来事です……」
「いや、品格という意味ではこいつだって最上級の『幻想』枠なんだ。同じ『幻想』枠と思しき『レベルガチャ』に干渉したってなにもおかしくはないさ」
「……ご主人様が何らかの対策を立ててくると想定して、『強奪者』は『鑑定』系統スキルを行使させる人員を6名確保しました。その作戦が上手く機能して、なおかつ都合の良いように物事が展開させる為に、ガチャから出てくるアイテムは『スキルガード』に変更されたのかもしれませんね」
『となると、その邪魔が入らなければガチャからはもっと革新的なスキルが出て来たのかもしれないのね』
『ですが、マスター様の機転と発想により、その都合のいい出来事も文字通り1度しか訪れなかったようですね♡』
『彼奴は、この他にも様々な手段を用意して保険を掛けていたようじゃが、その全てが破壊や停止によってまともに機能しなかったという訳じゃな。敵ながらなんとも哀れなのじゃ~』
『まともに機能したのは『幻想』級アーティファクトの『運命の天秤』と『デウスエクスマキナ』の2種だけだったか。『強欲』の――ザザザ――』
ベリアルがまた何かネタバレを踏んだようだが、雑音に遮られてしまったようだ。
本人は苦虫を噛み潰したような顔をしているが……まったく、何を言おうとしたのやら。
「にしてもレジェンドアーティファクトって初めて見る種類だが、これって上位のアーティファクトって認識で良いのか?」
『その認識で合ってるわよマスター♪』
「そうね。このタイプのアーティファクトは現状数えるほどしか出土していないわ」
アズが上機嫌に応え、サクヤさんが興味津々の表情でソレを見ながら教えてくれた。その横顔も可愛いなぁ。
んで、もう1つのアイテムはっと。
名称:黄昏の腕輪
品格:≪幻想≫ファンタズマ
種類:アクセサリー
説明:黄昏時に装着する事で真価を発揮する伝説の宝具。
★装着者の全ステータス1.2倍。黄昏時1.5倍。
★装着者の最終ダメージカット率0.8倍。黄昏時最終ダメージ半減。
★装着者の状態異常耐性無効化率上昇。黄昏時状態異常完全無効化。
★装着者の運気が上昇する。黄昏時は確率系の全ての物事に強い上昇バフが掛かる。
「アイツが妙に打たれ強かったのはこれが原因か。なあ、俺が奴と戦い始めたのって……」
「丁度、16時過ぎくらいですわ」
「あの時って、丁度夕日が沈み始めてた頃合いだよな?」
『沈もうとしてたわね~』
「そうか~……」
仲間もいないのに常に『統率Ⅱ』のバフが得られるってだけでも破格なのに、黄昏時なら『統率Ⅴ』と同等の効果が得られると。その上ダメージ半減効果も破格だが、運気が上昇するってのもヤバいな。どの程度の運気が得られるのかは分からないが、少なからず俺がダンジョンから出てくるタイミングとかにも効果が発揮されてそうではあるよなぁ。
やっぱ、奴も準備万端で待ち構えていたからこその強さというのもあるだろうけど、『ハイ・ヒューマン』に進化して、様々な『幻想』武器やスキルなんかを複数抱え持って、強くなった今の俺だったからこそ勝てた相手なのであって、遭遇したのが少し前の俺だったら……万に一つも勝てていなかっただろうな。
奴は、それほどの強敵だった。思い返してみれば、勝負自体は割とあっさりと決着したが……やっぱり、過去一緊張した戦いだったな。
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