表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15より好評発売中!】  作者: 皇 雪火
第三十章 束の間の休息

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1186/1277

ガチャ1118回目:慧眼の先

「ただいまー」

『キュキュー♪』


 ルミナスを背負いながら帰ってくると、昨晩はいなかった他2人の家族も待っていてくれた。


「ショウ君、おかえりなさい」

『おかえりなのじゃ御主人!』

「サクヤさん、タマモー。ただいま」


 2人纏めてぎゅっと抱きしめていると、ルミナスも俺の感情を察知してか、興味深そうに2人をクンクンと嗅いでいた。


「この子がルミナスちゃんね。初めまして、私の名前はサクヤよ。この家にはいない事も多いけど、宜しくね」

『わっちはタマモなのじゃ~』

『キュ~♪』

「ふふ、こうしていると本当におっきなワンちゃんみたいね。いい子いい子」

『キュキュ~♪』


 ルミナスはサクヤさんに撫でられてご満悦だった。あとで俺も撫でて欲しい。


『ふむー。本当に『ルミナスシール』なのじゃ。ご主人が『テイム』したと聞いた時は驚いたのじゃ』

「それは捕まえたことに? それとも実在したことに?」

『どっちもなのじゃ!』

「そっかそっか」


 タマモのアゴを撫でるとゴロゴロし始める。可愛い奴め。

 ルミナスは地面に降ろして、そのまま2人を抱えてリビングのソファーに陣取った。そこに他の嫁達も集まってくる。


「ねえねえショウタ君。そろそろあの映像観せてよー」

「わたくしもはやく観てみたいですわー」

「ん? それって『強奪者』戦の事だよね。まだ観てなかったの?」

「ダンジョンボス戦は観させてもらいましたが、その戦いについてはまだですね」

「ご主人様が記者会見をしている間は、子ども達と一緒にその様子を見ていたので、映像を見る暇がありませんでしたから」

「それにー、どうせならお兄様と一緒に見て解説してもらおっかなって☆」


 そういう事ね。

 サクヤさんもタマモもワクワクしてるみたいだし、皆見るのを我慢してたんだな。


『主君の加減無しの本気の戦い、我も楽しみにしておりました』

『『強奪』持ちを相手に正面から捻じ伏せるなど正気の沙汰ではないが、相対するは我らのマスターなのだ。リリスも絶賛していたことだし、是非とも観させてもらうぞ』


 イクサバとベリアルも楽しみにしていたと。そこまで言われちゃ、一緒に見るしかないよな~。子供たちは……さっきまで起きてたみたいだけど、今は絶賛オヤスミ中と。


「んじゃ、再生するぞ~」



◇◇◇◇◇◇◇◇



 そうして対人間とはいえ、常軌を逸した戦いを見て皆興奮していたが、それと合わせて奴の異常なまでの耐久力にも話題が移って行った。


『秘宝級どころか、幻想級のアーティファクトを造り上げるとは、噂は名ばかりではなかったのじゃな』

『ですがお姫様も、いつかはその域に行けると信じていますっ』

『くふふ、そうかの~?』

『あやつめ、やはり『デウスエクスマキナ』の――ザザザザザザザ――』

『はいはい、興奮しないのベリアル。マスターに聞こえなきゃ意味ないでしょ~』

『むぅ……』


 ペット組で向こうの機械仕掛けの神を知ってるのは、やはりアズ、ベリアル、タマモ、キュビラの4人で、他のペット組は知らないようだった。やっぱ魔王かそれに準ずる地位にいないと、入ってこない情報というのもあるんだろうな。


「でも、そんなヤバイ奴をサクヤさんとこに預けて、本当に大丈夫ですかね?」

「あら、心配してくれるの?」

「当り前じゃないですか」


 いくらサクヤさんが万能とはいえ、危ないものは危ないし。


「……やっぱり良いわね。誰かに、特に好きな人に心配してもらえるって」

「サクヤさん、俺は真面目に――」


 その先を言おうとしたところで、彼女の人差し指が俺の口に触れた。


「大丈夫よショウ君。これは私にしかできない事だもの。私以上の適任がいない以上、私でしか奴を管理しきれないわ」

「そうかもしれないですけど」


 アイツの上昇しまくったレベルもステータスも、スキルに至るまで、『奴隷の首輪』で抑えつけているとはいえだ。以前氷漬けにしたまま預けた『征服王』の配下を預けるのとは、危険度合いがまるで違う。


「……本当に、奴の能力を全部抑える事ができたんですか? いまいち実感が無いというか、安心できないんですけど」


 そう伝えるとサクヤさんは思案に耽るような顔になり、そのままアズとタマモに目配せをした。アズもタマモも首を横に振る。

 なんだなんだ?


「やっぱりショウ君の『直感』は凄いのね」

『こうならないように実物を直視させる展開は避けてたのにね~』

『本当に凄いのじゃ。一度も視てないのに本質を把握するなんて、慧眼どころの話ではないのじゃ~』

「んん??」


 疑問に思っていると、他の嫁達もうんうんと頷いていた。頷き始めたタイミングと反応からして、今の話題を10割理解しているメンバーは異世界組を除いてアキ、マキ、アイラ、イズミ、エス、シルヴィの6人。他の面々は話してる内容こそ理解していないものの、別の意味で頷いている感じがする。これも『直感』ではあるが……『直感』ってここまで読み取れたっけ?

 10万を超えた恩恵か? だがそれはそれとして、俺に何か秘密にしている事があるようだ。そしてそれは『奴隷の首輪』に関する事で間違いないだろう。直視を避けて来たとなれば、それは『奴隷の首輪』の性能によるものと思われる。となると、以前予想していた通り……。


「『奴隷の首輪』は『伝説(レジェンダリー)』以下……もしくは『伝説(レジェンダリー)』未満のスキルにまでしか対応しておらず、それ以上のスキルは無効化出来ない。それで合っているか?」

「……あってるわ。『直感』もそうだけど、その価値観と思考方針が、本当に凄いのね、ショウ君は」


 サクヤさんが頭を撫でて褒めてくれた。それだけで嬉しい。


「いや~」


 やっぱサクヤさんには勝てないな~。

読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!と思っていただけた方は、

ブックマーク登録や、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★へと評価して下さると励みになります。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍版第四巻 12月20日より好評発売中!
レベルガチャ1巻表紙絵 2巻表紙 3巻表紙絵 レベルガチャ4巻
コミカライズ第三巻 4/15より発売決定!予約受付中!!
コミカライズ1巻 コミカライズ2巻 コミカライズ3巻
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ