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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第二十九章 深海ダンジョン 後編

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ガチャ1115回目:機神と偽神

「その『デウスエクスマキナ』って、450に出て来た『機神』そのものか?」

『どういうこと?』

「こっちの世界で『デウスエクスマキナ』は『機械仕掛けの神』って言われてんだわ」

「なるほどね。うーん、でもどうかしら? ネタバレだから言及を避けてるんじゃなくて、本当に知らないのよね。500にいると思う奴の素性は知ってるし、作り上げようとしていた『機神』も噂には知ってるんだけど、『デウスエクスマキナ』はそれとは別ベクトルで語られていた伝説上の存在なのよね』

「ふぅん」


 つまり『デウスエクスマキナ』は異世界の方で古くから伝わる、神話に登場するような存在で、『機神』は造り上げられた偽物の神ってところか。『統合戦略兵器』で四神や麒麟に似せた存在や『偽・聖剣』なんて物を作るくらいなんだし、伝説上の模造品を作ることがアイデンティティみたいなところがあったのかもな。

 となれば、本物の『デウスエクスマキナ』そのものはダンジョンにはおらずアイテムや遺品のような形で名を残しているか、もしくは四神のように分体がこっちに来ているかだな。そういう意味では400番台って魑魅魍魎というか、神々の降臨地みたいなことになってるような……。


「まあそこは良いや。無効化されたときは度肝を食らったが、倒せたんだし」

『そうね。タイムストップからの一撃必殺で勝利を確信して、慢心しなかったところは良かったと思うわ』

『そうですね。強者との戦いでは何が起きるのか分からない事は多々あるものです。それを『直感』で理解されていたマスター様だからこそ、最後まで油断せず勝利を掴み取れたのだと思います』

『おにいさんの死闘を見たら、お父さまも手放しで褒めてくれると思いますー!』

「そうか」


 スキルやステータスが根付いている向こうの世界と、新しくルールが置き換わったばかりのこちらとでは、強敵との闘いに掛ける想いや心持ちは向こうの世界の方が何倍も洗練されている。そんな彼女達が俺の戦いぶりをこうも手放しで評価してくれるのなら今後も何が来ても上手くやっていけるかもな。


「それで、この後どうするんだ?」

「まずは『強奪者』の侵入を許した件。そして討伐を果たした件を踏まえて、ロシアの協会長及び大統領が直接感謝の言葉を伝えたいとしてこちらに来ていますわ。可能であれば彼らの歓待を受けて頂けると、今後のやりとりもスムーズになるとサクヤ様が仰っておりました」

「なるほど。了解した。俺は普段通りにしてればいいのかな?」

「はい。特に演技や台本なども不要ですわ」

「あの場にいた人達は皆、ルミナスを従えた勇者様の戦いぶりを見て、新たな神の誕生を目撃したかのように盛り上がっていますよー。国や組織のトップであれば尚のこと、民衆の反応を無下には出来ません」

「え? また拝まれてんの……?」


 しかもこの地に広がっていたルミナス信仰が基盤となって派生したとなれば、俺にはもう止める事はできそうにないよな……?

 でも、俺のメンタルに若干のダメージは有れど、悪い事ばかりじゃないよな。


「それならルミナスを連れて行っても何のお咎めもなさそうだよな」

「ふふ、そうですね」

「ルミナスが倒れたショウタを心配して悲しげな声を上げてるの、皆見てたもんね~」

「ん。ショウタの新興宗教がなかったとしても、あれを見た上で引き留める人間はいないと思う」

『キュ~』


 ルミナスが悲しげな声を上げ、その理由にいち早く気付いたリリスが立ち上がると、窓をがらりと開けた。ちゃんと壊さずに開くのを待ってたんだな。偉い偉い。


『キュ。キュ』


 そうしてルミナスは物を壊さないように慎重に這って来ると、ベッドに上体を乗り出して、ぽすんと頭を乗せた。この様子なら、うちで飼っても問題なさそうだな。

 まあそれでも一応念のためだ。


「ルミナス、危機は去ったから今からお前に『弱体化』を施し、ついでに一部のスキルを封印する。特に『弱体化』はステータスが1/50になる強力なデバフだが、これは一般人をメロメロにしすぎないようにする処置であると同時に、子供達への安全対策だ。理解してくれるな?」

『キュ!』

「良い子だ」


 頭を撫でながらルミナスに『弱体化』を強制付与する。しばらくは弱くなった自分を明確に把握してもらう必要があるから、解除はしばらく先にするつもりだ。ただまあ、破壊に影響のない範囲である『頑丈』『魔力』『知力』はデフォルトのままにしておこうと思う。


*****

名前:ルミナス(テイム済)

レベル:820

腕力:110(-5390)

器用:156(-7644)

頑丈:7000

俊敏:170(-8330)

魔力:36000

知力:7200

運:なし


(ユニーク)スキル】弱体化Ⅴ

(ブースト)スキル】金剛外装Ⅴ、超防壁Ⅹ

(パッシブ)スキル】水泳LvMAX

(アーツ)スキル】水の鉄壁Ⅹ

(アーツ)スキル[封]】隠形Ⅴ、気配断絶Ⅴ、認識阻害Ⅴ

(マジック)スキル】念動力LvMAX、水魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、海魔法LvMAX、歌魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、水の鎧Ⅴ、魔力超回復LvMAX

★【(エクス)スキル】ぷにぷにアーマーⅩ、海流生成LvMAX


魔煌石:極大

称号:海流の王、大海の救世主、楔から解き放たれた者

*****


 不完全な『弱体化』だから、メロメロ度の抑え込みもまた不完全ではあるが。……魅力の源が『魔力』依存だったら効果ないかもしれないけど、どうだろうな?

 まあ、日本に行ったら完全に愛されマスコットになるんだし、多少の魅力は仕方ないものとしよう。


「よしよーし」

『キュ~♪』


 んじゃ、さっさと着替えて用事を済ませて帰るとしますか。

 ……いやでも、腹減ったし食事摂ってからにするか。そのお偉いさんには飯が終わるまで待っててもらおう。

読者の皆様へ


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