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梨
姉
「あ、陽奈ちゃんやっときた笑
すごく甘いから早く食べなよ
こっちにおいで」
姉は昌也のほうに体を寄せて、昌也の膝に手を置いた
その反対の手で
姉の隣に座るように指示してくる
私は姉の隣に座り、梨を頬張った
ガジガジとした食感と
弾けるような瑞々しさと
そこから溶け出す甘い甘い果汁…
私は黙って噛み締めた
腕を絡ませたり
梨を食べさせ合いっこしたり
コロコロと昌也に甘える姉は
リスのように可愛くて…
蛇のようにしたたかで…
姉の女の部分をまざまざと見せつけられた
陽奈
「ご馳走さまっ、私そろそろ寝るね
昌也さん、ごゆっくり…
じゃあ、おやすみなさい」
姉
「え!?陽奈ちゃん?もう行くの?
今から、映画でも見ようと思ったのに…」
昌也
「陽奈ちゃん、よかったら…一緒にどう?」
昌也は優しく引き留める
その目が私を求めていることは十分に分かった
何年もその目を私はみてきたからだ…
姉…ではなく
私を…求めている目だった
あの頃と同じ目…
でも…
(昌也…無理だよ、私は…)
陽奈
「今週、忙しくて疲れたので今日はもう寝ます
おやすみなさい」
陽奈は部屋に入るなり、ベッドに突っ伏した
(お姉ちゃんも…昌也の家で会えばいいのに…
なんでうちに呼ぶの?)
まだ少し…昌也の匂いが残るベッドで
陽奈は自分の体を抱きしめて眠った…




