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週末

その後、特に何の変わりもなく

一週間は過ぎた


そして、今日また昌也が家に来る…


遥香

「さ、食べようー♡」


遥香は帰宅後、すぐに晩御飯の支度に取り掛かり、あっという間に3人分のシチューと唐揚げ、そしてサラダがテーブルに並んだ


手際の良さはさすがだ


昌也

「おいしそうだね… 陽奈ちゃん、いただこうか」


陽奈

「うん…いただきます…」


3人で囲む食卓は、いつも異様だった…


姉一人がテンションが高く

楽しそうに笑っている


特に面白い会話があるというわけではないのに…

姉は嬉しそうにしていた


そんなに妹を巻き込んで仲良し家族をしたいのか…

陽奈には理解できなかったが

嬉しそうにしている姉にわざわざ水を差す理由もなかった


ケタケタと

高らかな遥香の笑い声が

昌也にも陽奈にも

まるで何かの警鐘のように聞こえた…


食事が済むと姉はまた

シャワーを浴びるだろう


私はひと足先に部屋に戻った


それを見送る遥香の視線は…ピンと張り詰めていた

昌也はそれに気づかないふりをした…



暗い部屋の中で

ドクドクと高鳴る心臓を鎮めるように

ゆっくりと息を吐いた


静かにベッドで横になり、姉の高らかな笑い声を思い出していた


しばらくして…


あの足音が近づいてきた


ギギギ…

静かに…ゆっくりとドアが開く…


陽奈は振り向くことなく

昌也がベッドに入ってくるまで

ずっと背を向けていた


いつものように

掛けカバーをはぐり…


温かい手で優しく体を撫で付ける…


スーッと撫でられたところから

だんだんと熱を持ってくるのがわかる


昌也の吐息が耳元で囁く…

「だめだとわかっているけど…君を…愛している」


それは小さな小さな声にならない声で

陽奈にだけ届くささやかな愛だった…


シャラシャラとシーツの擦れる音がする

吐息が漏れないように

ずっと唇を互いの体に押し付けるようにして…


陽奈は昌也の愛に応えた…


静寂の中で

二人の小さな息遣いとベッドが軋む音だけが

こだました…


姉はまだシャワーを浴びているだろう…


下にいる姉を思いながら

昌也から感じる体温、流れでる汗…

ドロドロと、瞬間的に体に伝わってくる人間の本能に…

溶けてしまいそうな幸せを感じている自分を

陽奈は心から蔑んだ…


昌也はそんな陽奈を見つめ


ただ…

ごめん…とだけいい…

ゆっくりベッドから起き上がる


そっと陽奈の髪を撫で…


音のしなくなった陽奈の部屋を後にした…



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