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仄暗い部屋

ギギーっと少しずつ開くドア


ヒタヒタ… と

ゆっくりと近づいてくる…

ひんやりとした床に響く足音


ベッドの脇でその音はピタリと止まり…

サラリと掛けたベッドカバーを捲り上げる


露わになった素肌をぬるりと優しく撫であげ…

横たわる背中に

ねっとりとなすりつけられる熱くなった体からは、どこか懐かしい酸っぱい匂いがした…


耳元で囁かれる言葉は無機質な暗号

吹きかけられる吐息は、ぬるいお酒の香りを漂わせる

途切れ途切れに漏れる声が、熱い体をさらに熱くする


ギシギシと刻まれるスプリングの一定のリズムに体は踊り

ドクドクと流れてくる体液がシーツを濡らす


静まり返る……暗い空間

ガサガサと乱れたシーツを剥ぎ取って

汗ばみ絡まった足を解く


そして

その足は部屋を出て…静かに階下へと向かった



シャーッ

水飛沫が引き戸のすりガラスに当たっている


姉はまだシャワーを浴びているようだ

姉のバスタイムはほんとに長い…


私は脱衣所で汗ばんだシャツを脱ぎ

体を拭いた…


姉の恋人は

うちを訪れるたび…

私の部屋へと足を忍ばせる


姉が…シャワーを浴びている間に…


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