女性キャラ
私の作品を改めて見てみると、登場人物は女性が圧倒的に多い。
前に「女性キャラはすんなり書けるのか?」みたいなことを感想欄で聞かれたことがあったけれど、私としては、女性キャラと男性キャラは意識して分けていない。
思考の部分で一貫性を持っていれば、いいものだと思っている。
例えば、りんごとみかん、どっちが好き? という質問の答えに男女が関係ないのと一緒。
あっちでりんごと答えたのに、こっちでみかんと答えていたら、キャラクターがブレてしまうので、好みとか思考の一貫性とかを意識している。
あとは「~よね」とか「~だ」とか、いわゆる役割語でごまかしている。
それとやはりステレオタイプというのは大変便利だ。
キャラクターのフォーマットみたいなものだから、それを軸に考えればもうキャラクターが出来上がる。
逆に言えば、意外性を持たせることも可能だ。
先輩たちの積み重ねてきたものを大活用させていただくのは悪いことではない。
ただそれだと、どこにでもいるキャラクターになりかねないので、工夫は必要だと思う。
うまい方法があったらぜひとも教えてほしい。
あと私がよくやるキャラクターの書き分けは、実際のブランドやメーカーを使うということ。
ブランド品にはイメージが定着している。
やっぱり熱血教師キャラなら、ニューヨーカーよりもアンダーアーマーの方がいい。タオルだってフェイラーよりアディダスの方がそれっぽい。腕時計もやっぱりシチズンのクロスシーよりもカシオのGショックだろう。
しかしこれらを逆にすると、普段はスマートだけどちょっとかわいい物好きな一面もあるキャラ、みたいになるだろうか。フェイラーはいいアクセントだなと書いていて自画自賛。
こういうことをすることによって実際に効果が出ているかどうかは不明だけれど、距離感みたいなものが縮まるのではないかという期待もある。
今回は「女性キャラ」というタイトルで書いているけれど、やっていることは男性キャラでも同じ。
そもそも、男って思ってるほど男っぽくないし、女って思ってるほど女っぽくない、というのが今まで生きていて、私が思っていること。
これは決して批判しているわけじゃなくて、結局、性別がどうであれ同じヒトであるということ。
性別に関係なく、目の前にいる人、キャラクターを尊重すればいいって感じかな?
かなり抽象的な話になってしまいましたが、そんなわけで、そういうヒトが書いています。
あ、あと、私、寿々喜節句は性別を公表していないのです。
別に公表してもいいのですが、今までそうしてきたから、なんか公表するタイミングをなくしてしまったったというところです。
まあだいたいみなさんが想像しているものであっていると思います。
だからそういった側面からいっても、性別による書きやすさみたいなものはない、ということでもあります。そう断言せざる得ないといったところです。
これもまたキャラクターの思考の一貫性みたいなものなのかもしれません。