金は天下の回りもの
「センパイ、僕ら何してるんですかね」
「バイトだな」
「無駄な時間過ごしてる気がしません?」
「お金を時間で買ってるんだよ」
「それにしては誰もいませんけど」
「休日の昼前はこんなもんだろ」
「………暇ですね」
とあるコンビニのレジ。
男二人がぐでーっと会話しながら立っている。
客はゼロ。外は快晴で澄み渡っている。それに影響されたように交通量も澄み渡るが如くゼロに等しい。
平日の朝や夕方ならば埋まっている駐車場ももぬけの殻。店内も静まり返っている。
「まぁ僕らみたいな貧乏バイト人にはこれが当たり前なんですよ」
「そこに俺を入れるのは間違っているな。俺は決して貧乏では無い」
「じゃあ先週近藤さんから借りたお金返したらどうです?」
「……俺は貧乏人だ」
「プライドとか無いんですね」
グダグダと緩い会話を続けていると、一人の少年が入ってきた。
「いらっしゃいませー」
どうやら買うものを決めているようで、迷わず店内の奥へと進んで行った。一分ほど経つと数十枚の厚紙とペットボトルを持ってレジにやってくる。
厚紙。要はプリペイドカードってやつだ。
「金額にお間違いないでしょうか」
「はい、大丈夫です」
既に出されたお金を受け取る。
念の為にお札を数えると、レジ機にお金を放り込む。
「お返しが605円になります。レシートはご利用ですか?」
「大丈夫です」
「ありがとうございましたー」
厄介な客では無く、再び静かな空間が帰ってくる。
「今のお客さん、お金持ちでしたね」
「そうか」
「課金に使うであろうプリペイドカードを10万円分買っていったんですよ?申し訳程度にジュースまで買っていって。僕らは生活費ですらギリギリなのに…羨ましいっ!」
「問題は無い。やつが持っていたお金は今失われた。そしてその分の金はこのコンビニに、最終的には俺らの金となるんだ。俺らの為に金を渡してくれたと考えよう」
「はっ…天才ですかセンパイ。つまり奴のお金は我々に回ってくると言うことですね」
すると後輩は入口に向かって手を合わせる。
「是非ともまた貢ぎに来て頂きたい」
結論が出たところでこの暇な時間が消える訳では無い。ただひたすらに時が過ぎるのを待つばかり。
これを耐えれば給料日。お金が手に入る。
「こうして経済は回っている……」
「?なにか言いました?」
「独り言だ」
今もまた、こうして暇を持て余した人間が、経済を回しているのだろうか。
金は天下の回りもの : 金銭は一つ所にばかり留まっている訳ではない。たとえ今多くの金銭を持っていてもやがてはそれを失い、逆に今ない者にもやがては回ってくるだろうということ。
我復活っ!
睡眠は大事だと思い知らされましたね。
昨日は本当、突然の頭痛に頭が割れるかと思いました。今の時期は特に、ただの頭痛でも不安になりますから、体調には気をつけていきたいです。
どうも、睡眠不足は最大の敵、深夜翔です。
ゲームもせずに寝たのは久しぶりでした。いつもより数時間も早く寝たのに、起きたのはいつもと同じ時間で、相当寝不足だったのだと驚きました。
まぁ……あとがき短かったのも許して?
ではまた明日……さらば!




