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ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
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瓜田に履を納れず

「日曜日買い物行こー」

「いいけど……どこ行くの?」

「駅前のデパート!」

「おっけー」

女子中学生の休日の買い物はこのようにして決まる。※個人によって異なります。

私としてもちょうど買いたい物があったから良かった。一人よりも誰かと行った方が楽しいし。そんなわけで誘われた私は二つ返事で了承した。

日曜日。

家の近くのバス停で集合した私たちは、駅前のデパートへ開店と同時に入ることに成功した。

成功と言うか時間通りだけどね。

「何買うの?」

「昨日発売されたCD!」

「あれか!」

女子同士の会話が途切れることは無い。※個人によって(ry。

ワイワイと話しながら目的のお店へ向かう。

途中何度かより道を挟みながら目的のCDショップに辿り着いた。あんまり寄り道し過ぎると肝心の品を買う前にお金が無くなっちゃう。

「あったー!」

「お金大丈夫?」

「待って確認する」

友達はそう言って棚の前にしゃがみこむと、鞄を開けて中のお財布を取り出す。

そこで座って鞄を開けるのはまずい。

「あっちゃん、そこで確認するのはやめた方が…」

「すみません……ちょっといいですか?」

「遅かったぁ」

ちなみにあっちゃんというのはこの友達の事。

後ろから店員に声をかけられたあっちゃんは、お財布を持ったまま顔を上げる。

「はい!なんでしょう?」

「少し鞄の中を見せてもらってよろしいでしょうか」

やっぱり。万引きを疑われてる。

「はい!大丈夫ですよ!」

そしてこの天然は気がついていない。

元気よく鞄を渡す。

店員は驚いたように一瞬戸惑うと、ほとんど何も入っていない鞄を調べ始めた。あっちゃんはと言うとお財布の中を確認している。

「大丈夫足りてるよ!」

「それは今じゃないと思う…」

チャックの中まで入念に調べた店員は、本当に大丈夫そうだと鞄を返した。

「すみません、勘違いみたいです。ですがあまり商品の前で座り込むのはやめた方がよろしいですよ」

「??分かりました!」

理解してないなコレは。

無事に商品をゲットした私たちはその場を後にする。

「さっきの店員さんどうしたんだろうね」

「どう見てもあっちゃんが悪いよあれは」

こちらとしては心臓に悪いからやめて頂きたい。

実際には万引きなどしてはいないけど、それでも疑われるだけで緊張する。それは自分でなくとも同じ。

特に何事もなく私の買い物も済ませ、そのまま私の家で遊ぶ事に。

「そうだ!家に行く前に何かお菓子買ってこ!」

「りょーかい〜」

帰宅途中にあるスーパーにお菓子を買うために立ち寄る。とは言ってもそんなにお金が残っているわけでは無いので、程々に。

お菓子コーナーの前に来ると、学習しないあっちゃんがまたしても商品の前で財布の中身を確認し始める。

嫌な予感は当たるもので、今度も店員が近づいてきた。それも何だか嫌な感じの人だ。こんな人このスーパーにいたっけ。

「君たちちょっとこっちに来なさい」

「えっ…ちょっと」

また万引き間違いか。

しかし今回はこちらの話を聞きもせずに店の休憩室に連れてこられた。随分と強引な店員だこと。

「君、ちょっと鞄を見せなさい」

「??いいですけど…」

やっぱり状況を理解していないあっちゃんは疑うこともせずに鞄を渡す。

鞄を調べ始めた店員は、何やらニヤニヤしながら中にあったものを取り出す。

「これは一体何かな?君たちのような子どもが持っていいものじゃ無いよね?」

それは灰色の缶。ビールだ。

「しかも万引きしてまでとは……世も末だね」

「そ、そんなモノ入れてません!」

「犯罪者はみんなそう言うんだよ」

なんだ、ただのクソ野郎か。

「これは警察に連絡するしか無いかなぁ」

「そ、そんなっ」

このままではあっちゃんが押し切られてしまう。

仕方ない。

「警察に連絡されて困るのはどちらですか、クソおじ」

「クソっ?!君、誰に向かってそんな言葉を…」

「お前だってわからないですかね?勝手にでっち上げて捕まるのはそっちですよ」

「何を馬鹿な事を…こうやって証拠まで」

「そもそも私たち、飲み物のコーナーには近づいてませんし、疑うなら防犯カメラを確認してみればいいですよ。このスーパー、あそこが映る位置にカメラありますから」

「な、何でそんなことっ」

たじろぐ店員。すると休憩室に何やら別の人が入ってきた。

「何をしている?」

「て、店長!こいつらが万引きを……」

「お父さん、こいつクビにした方がいいよ」

「お、お父さんっ?!」

何を隠そうこの店の店長は私の父親。

防犯カメラの位置も昔に教えて貰ったことがある。何より万引きなんてするわけないでしょうに。

「何があった」

「そ、それは……えっと……その」

「こいつ、私たちがビール盗んだって言うの。しかもこちらの意見も聞かずにここに連れてきて、あまつさえ警察呼んで手柄にしようとして」

「ほう……」

そのあとは随分と楽なもの。

クソ店員はお父さんが呼んだ警察に連れて行かれた。

その間私たちは休憩室でお菓子を頬張っていた。

「すまないな、まさかあんな人物だったとは」

「じゃあお詫びにお菓子買ってよ。今から家であっちゃんと遊ぶから」

「いいだろう。今回はこちらに非があるしな」

「ありがとうございます!」

うんうん、これで一件落着。

犯罪はダメだよ。絶対。



瓜田かでんくつれず : 瓜畑では屈むと瓜を盗むと疑われるので、履が脱げても履き直すなという意味から、疑われ易いことはするなということ。

風呂上がりにすぐ布団に入ると、30分くらいでとても眠くなりますよね。なるんです。

そこで気がつくと動画を再生したまま寝落ちして、親に起こされるまで時間が過ぎていくのです。

結果、夜寝れなくなるというおまけ付き。


どうも、ちょっと今日寝すぎた気がしている、深夜翔です。

一日中眠かったですもん。

時間を優雅むだに使っていました。

明日はもう少しまともな一日になるといいです。


ではまた明日……さらば!

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