序章 出会いの手前
この小説はフィクションです
暑さがピークを迎える八月の始めごろ、
高校二年生刻三清一は学校の部活の部長に呼び出された
集合場所は町から4キロの小さい田舎の神社
友達が少ない刻三とって携帯にメールが届くのはうれしいものだったが
真夏の中、自転車で4キロの坂道付きの道のりを越え、田舎にこいと
今回のメールは生まれて初めてため息がでるメールだった
坂付き4キロ、涼しい部屋の中でもこの言葉を見ると汗が出る
「・・・・・めんどくさい・・・うん・・・
しかし部長の命令だ仕方がない・・・・っか」
刻三は学校指定のサイドバックの中に携帯やお菓子など入れ
玄関に置いてある折りたたみ式の自転車を外に出した
「はぁ・・部長のことだ何かの事件に首を突っ込むきか?
それとも珍獣の噂でも聞いたのか?」
ぶつぶつと小言を言いながら玄関の扉を開けると
真夏の熱風が刻三の体に当たった
「だるい」
まるでクーラーの効いたスーパーからの真夏の帰り道
「しかしたまには運動するのも悪くない
・・・頑張るか」
自分のほっぺを叩き気合を入れなおした刻三は
自転車にまたがりカバンをかごに入れ
集合するように言われた神社に向かった
数時間後
「おっそーい 待ちくたびれたわ!」
「呼び出されてすぐ来たんだ 感謝してほしいな」
ショートヘアーのワンピースの部長、吉良崎歌子は
神社の大きな木下で部員がが来るのをまっていたようだ
しかしあたりを見回しても人っ子一人見当たらなかった
「部長あとのみんなは?」
「まだよ、まったく!」
吉良崎はかんかんにながら近くのベンチに座った
「オカルト部を何だと思ってるのよ!」
「神秘的現象を調べる部活では?」
「まぁそれもあるわ! なんせその現象を調べにきたのよ」
ちりゃりんちゃりん
遠くから自転車のベルの音がした
刻三と吉良崎は音の方角を見た
そこにはヘルメットをつけた男性が
田んぼの間の道を手を振りながら、二人のほうへ向かってきた
吉良崎は座っていたベンチに立ち大声で叫んだ
「おっそいわよ!!」
男性は近くの日陰に置いてある刻三の自転車の隣に
自分の自転車を置いた
「いやいやースマンスマン、ちょっと事故りそうになって」
「言い訳はいらないわ!何分まったと思ってんのよ!」
「あはは、ヒーローは遅れてくるもんなのだ!」
「誰もあんたをヒーローと思ってないわ、しかもヘルメットまだつけてるし
置いてきなさいよ!暑苦しい」
「おっとスマン」
この無邪気な男は北村西都
刻三と同じクラスで成績は中の下、刻三とは中学時代から親友
最近髪を切ったらしい
「いやいや~それでも部長さん今日はノースリーブですか~」
北村は部長の服装をジロジロとしたからなめる様に見た
「ちょっ!なに見てんのよ!」
「うむぅ~なんともだいたんな・・・・」
吉良崎の右ストレートが北村の顔面を直撃した
「ぐほぉっ」
北村は空中へ吹っ飛び大回転しながら地面へ落ちた
「へ・・・変体!」
「・・・・・・・」
刻三は目をちょっと苦笑いしながら
部長へ今日内容を質問をした
「ぶ・・・部長、今日の内容は?」
「全員きたら言うわ、稲井《いない》がまだ来ていないわね・・・・」
北村が地面へ倒れたまま手を上げた
「稲井は、休むって言ってました」
「そう!なら今日の活動内容を言うわ」
吉良崎はポケットから新聞を出した
日付は今日、二ページ目の小さい記事を見せた
「このごろ、この神社の裏山に謎の失踪事件が起きてるわ
田舎の住民に聞いてみると、悪霊の仕業や神々のたたりと言っている
未だに失踪者は見つかっていないらしい。そこで本当に悪霊や神の仕業か
調べてみることにしたわ!」
「部チョー・・・・・」
「なんだね刻三くん」
「あまりそう言う事件には首をつ込まないほうが・・・」
「そうや、こう事件には絶対犯罪者がやった事件や!」
「うん北村の言ったとうり・・・」
「なによ!それでもあんたらオカルト部?
オカルト部と言うのはミステリアスについて調べる部活よ!
この事件もミステリアス要素がいっぱいだわ!
わたしの独自の調査によると、この神社の裏山は悪霊を縛り付けるため神が作った
と言われているわ、だから悪霊が山に入った人間を餌として食う、と言い伝えられてきて
昔から立ち入り禁止になっているし警察の調査隊も25人行方不明になっている
まさに悪霊の仕業よ!」
刻三と北村は顔を見合わせた
「部長さんそこまでわかってるならいちいち調べなくて
いいじゃないですか?もし本当に悪霊の仕業なら
キケンです」
「そうですよ、新聞に載るぐらいの事件です
危ないです!」
刻三も北村の意見に賛成した
何よりもそこまで調べてるなら命がけで
調査しなくてもいいのではないか?
「むむむ・・・・確かにそうだけど
わたしは本当に悪霊の仕業か確かめたいのよ!」
吉良崎はベンチの下に置いてあった小さいリュックを背負った
「わたしは調べに行くわ!もしわたしが18時に戻ってこなければ
警察に届出なさいよ!」
「部長さんキケンですって!」
吉良崎は北村の言葉に耳を貸さずに、裏山に向かってしまった
そのたくましい後姿ははまさに冒険魂
「やれやれ、たくましいね部長さん
どうする?刻三」
「うむ・・・僕、心配だから 北村ちょっとまってて!」
「え?ちょっ 刻三!」
刻三は自転車のかごにあるサイドバックを手に取り
部長の後を追いかけた
つづく
初投稿です
最後まで読んでいただきありがとうございました
まだどういうストーリーかわからないと思います
次回 第一章 パート1急展開を迎えるので
ご期待ください




