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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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赤い花びら恋の色 第1話

主な登場人物


マリーアントワネット

フランス王妃。年に1度開かれるプリンセス大会に出場するために開催国である日本にやって来た。


鍋島栄子

日本の華族の貴婦人。鹿鳴館の華と呼ばれプリンセス大会の会場が鹿鳴館のため大会関係者として携わっている。


婉容

満州国皇后マリー同様プリンセス大会に出場するが会場で顔馴染みの虞姫と出会う。


坂上全子

桓武天皇の妃で栄子の女学校の同級生。プリンセス大会の出場者


虞姫

項羽の妃。項羽が戦に赴き引き篭もりがちだったが侍女に勧められプリンセス大会に出場する事に。

「栄子、お久しぶりですわね。アントワネット様も婉容様もお元気そうで何よりですわ。」

ここは日本の帝国ホテル、海外からの要人やセレブ達御用達のラグジュアリーホテルです。フランス王妃マリーアントワネット、日本の華族の貴婦人鍋島栄子、中国大陸にある満州国皇后の婉容、そして桓武天皇の妃坂上全子が帝国ホテルのラウンジのテラス席に集まりました。

「Ca fait longtemp, Mademoiselle Saka no Ue.」

マリーがフランス語でお久しぶりですわねと挨拶する。

「お久しぶりですわね、全子ちゃんもプリンセス大会に参加されるの?」

「ええ、栄子が教えてくださって。兄上様が是非行ってらっしゃいと。」

 マリー、婉容、全子の3人はプリンセス大会に出場するために帝国ホテルにやってきたのです。プリンセス大会は毎年いずれかの国の宮殿、もしくはお城で催されてます。プリンセスとしての技能を競う大会でその年のトップオブプリンセスをきめるのです。王家、王室の女性なら誰でも参加できます。昨年はオーストリーのホーフブルク宮で行われ今年は日本の鹿鳴館で行われます。帝国ホテルは出場者の宿泊先です。

「確か1次審査がドレス審査で第2次審査がフリー審査。でしたわよね?栄子夫人。」

マリーは紅茶のカップを持った栄子に訪ねます。

今回の会場が鹿鳴館という事もあり栄子は大会の協力者にもなっているのです。

「ええ、そうよ。マリーは今年もファッションショーかしら?」

フリー審査は自由。プリンセス達は自分の得意な事を披露するのです。昨年マリーはピンクのドレスからブルーのバレリーナチュチュ、そして赤いドレスと3つの衣装の早替りを披露したのです。

「秘密ですわ。婉容様は芳子様とダンスでしたっけ?」

「最初はそのつもりでしたわ。」

婉容は芳子をパートナーにダンスを披露するつもりでいました、いえ、最初は一緒に出場しようと誘ったのです。

「だけど芳子ったら首を縦に振ってくれなかったのよ。ドレスなんて女が着るようなもの着れるか!!って。それで旅順の実家に逃げてしまったのよ。」

「ふふふ、女の着るものって芳子様だって女じゃない。」

それを聞いて一同に笑いが起きます。

「それで婉容皇后様は何をするのですか?」

全子が尋ねる。

「私はピアノを弾くことにしましたわ。だってイザベル先生から幼い頃から習っていたから。」

イザベルは婉容の家庭教師です。イギリス人で英語とピアノを婉容は教わっています。

「あら、」

その時庭に旗服の黒髪をなびかせた女性が侍女を連れて通ります。

「虞姫様もいらっしゃってたのね。」

「婉容様ご存知なのですか?」 

マリーが訪ねます。

「ええ、紫禁城の舞踏会で何度かお話した事があるのだけど。それにしてもどうしたのかしら?浮かない顔をしてらっしゃるわね。」


婉容様と虞姫中心に書いていけたらと思います。

芳子様は今回お休みです。その代わり全子ちゃんが登場します。

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