料理をしよう
家に着くとすぐにステータスのチェックをはじめた。
LV 2
HP 22
MP 180
SP 40
上がってるねぇ。どうやら倍に増えているみたいだ。スキルポイントは20使ったから今回増えたのは10ポイントだな。
MPは自力で90まで増やしてたから、それが倍になったのはうれしい。バランスが悪いけど魔法使いのステータスってそんなもんだしね。
そういえば、ステータスの他の項目ってチェックしてなかったんだよな、意味が分からなくて。STRってなんのことだろう?
まぁ、今のところ困ってないからそのうちでいいか。ただ、LUKって項目だけ0なんだよね。0だから倍にならなかったし。他の項目が成長したのにこれだけ0なのはなんかイヤだな。せめて1は欲しいから明日からのレベル上げ頑張ろう!
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次の日、真っ直ぐ昨日の場所に来た。やることは決まっている。
「スライム狩りじゃ~!」
初めてのレベルアップで興奮している私は、今日もスライムを探しだした。
昨日の夜は嬉しすぎてずっとニヤニヤしていたし、寝る時も今日が楽しみでなかなか寝付けなかった。仕方ないからヒールなどの魔法を使いまくって魔力切れを起こし気絶するように眠った。
おかげで朝から絶好調だ。気配察知でスライムを探し、見つけ次第倒していく。時間を忘れスライム狩りを楽しんだ。
勿論、倒したスライムはちゃんと回収したし、移動中に見つけたレナウス草も採取した。洗うのは後回しにしたけど。
何度かテロ~ンって聞こえたからいくつかレベルアップしているみたい。確認は家に帰ってからのお楽しみにしておく。
お昼過ぎ頃、空腹が我慢出来なくなってきたので昨日まとめておいたクルト草を食べることにした。洗わずに使える野菜って便利だよね。
道具なんてないから魔法で調理する。茹でるだけなんだけど。
洗う時みたいに、ウォーターで水を出してサイキックで浮かせる。そこにファイアで出した火をあてる。本来は種火程度の火力しかないんだけど、込める魔力を増やすと火が大きくなるから魔力でごり押しして沸騰させる。茹でたら新しい水で軽く冷やして、絞ったら完成。クルト草のおひたしの出来上がりです!
おひたしっていうか茹でたものって感じだけど。食べられるものならOKだ。
「いただきます」
お腹がすいているので美味しく感じるかと思ったがそうでもない。ほんのり草っぽい味がするが全体的に薄味だ。特別不味くもない、塩とか醤油があれば美味しく食べられるだろう。
が、贅沢は言わない。腹がふくれるまで食べられるだけマシなんだから。子供の身体だと1束で十分満足できたし。
毎日お昼に1束ずつ食べても1週間はもつだけの量を確保したから、しばらくはスライム狩りに専念できる。
ちょっと休憩したらレベル上げの続きをしよう。
スライムを探していると違う気配を感じた。スライムよりもっと大きい気配だ。慎重に近づくと兎がいる。
「……兎に角あるじゃん」
兎だけど兎じゃない、異世界らしい見た目だ。鑑定してみると、
【ホーンラビット】
角の生えた兎。食用可。肉は食用、毛皮は革製品になる。角は矢じりやその他調合にも使われる。
「肉が食べれる……。」
肉が食べられるなら角が生えているとか関係ない。絶対に仕留めて肉を食べるんだ!
今までにないくらい慎重にホーンラビットとの距離を詰めていった。
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