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そして

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

訪れて下さった皆様のお陰で途中リタイアすること無く完結することが出来ました。

拙い文章に最後まで本当にありがとうございました。


【神獣達の日常】


「私は普通に恋をして結婚して子供が生まれて老いていくのだと思ってた。人生の最初の普通の家族があって性別未定で恋の相手は選択肢が倍だったのになんで人の枠に収まらなかったんだろうね?」

何とはなしにウルルに聞いてみる

特に現状に不満があるでなく満足のいった結果が得られているけれど目指した普通はどこいった?

「…。そもそも存在自体が特殊だったんだから普通を目指すのは難しと思うよ」

呆れた風なウルルさん

何故??

「何か特殊だった?特殊なのは転生して記憶があるくらいで普通だと思うけど?」

記憶持ちの転生はレアケースかもしれないけれど存在自体が特殊といわれてもスペックは領地レベルでは底辺に近い

「無自覚だったのね」

ムッ天然みたいにいわれる覚えはない!!

「イルさんには判る?平凡な人生にならなかった理由?」

優しいイルさんなら教えてくれるよね

「あ~。普通とか平凡というのは何を基準にするのだ?」

えっソコから!?

「そういえば何が基準だろう?多数決みたいな??」

あれ?

そうだ!

私は誰かが決めた幸せではなくて自分が求める幸せを目指したんだ

素敵な家族に恵まれて優しさあふれる周囲の人々に包まれて

笑顔があふれる日常

最後まで笑って生きていたいと望んだ


望み的には普通で平凡

求めた幸せを手に入れる

他に方法が判らなかったが今あの時に戻っても同じことをしたと思う

人から神獣なんて平凡の真逆

皆とずっと笑っていたいと望んだだけ

「シルディってば自分の髪や瞳がキラキラだった理由気付いてない?普通の人体で魔道具の素材として活用するなんて出来ないよ」

おぉ~確かに存在自体が特殊だったわ

「体は選べないけれど中身は凡人だよね?外側が特殊でも中身普通なら普通になりそうだけど…」

「どこが中身平凡?」

えっ!

平凡じゃない!?

「普通とか平凡というのはそもそも目指すものでは無いように思うが…目指す時点で無自覚に特殊だとか非凡だと認めていたのではないのか?」

あっ

そ…そっかぁ~普通の家族が欲しいって段階で普通ではない家族だったから求めたんだった

私にとって普通とか平凡って一番手の届かないものだったのか…

そもそも望むこと自体が間違い?

最後には人間の枠に収まりきらなかった私

一般的でないものが普通を求めちゃダメだよね

真逆である意味”高望み”?


この地であの家族の元に生まれただけで十分幸せで誕生と同時に望んだ夢は果たしていたのかもしれない

「私もシルディに再会できて一緒にいられるだけで幸せ」

「私も長い時を独りで過ごしたが今は独りではなくなって幸せというものを感じているのかもしれん」


中身アラフィフで人生卒業して神獣生に入学してまだまだこれからです

~裏側では~


ある日原初の森に二体の幻獣が誕生した

特質する事もないありふれた現象だったが気にした存在もいた

三体のうち一体は幻獣の元へもう一体は待ちわびていたのだと満足そうであった


誕生したばかりの幻獣は球体の姿まま漂い周囲を確認していた

『人と幻獣で世界は全く違うって見えるんだな』

『本当ですね。それにしても猫はかぶらなくて良いのですか?』

『必要無いだろ?もう領主候補でも領主でもないし対外的には穏やかな口調が第一印象も良いからってだけで合わせてたんだし』

『確かにそうですね。いつもボクの方に口調を合わせていて大変だったでしょう?』

『何言ってんだよ。オレ達の口調が違ってても考える事は同じなんだから面倒でもなんでもないだろ』

『中身は似たようなものですからね』


『それにしても全く気付かないって相変わらず抜けてんなぁ~』

『だからこそボク達が必要なんですよ』

『だな!気付かれる前に一気にレベル上げて驚かせてやろう』

『時間との勝負ですが優秀な教育係も到着したようですからお願いして効率よくサクサク上げましょう』

『おっ先手必勝だな』

『はい。攻撃は最大の防御です』

『何か微妙に違わないか?』

『言い回しが違うだけで同じですよ!ほら来ました』


『『イルさん又これからも宜しくお願いします。まずは一気にレベルアップしたいのでご指導お願いします』』

「お…お前達」

『『できるだけ早くあの子に昔のままの凄い兄として会いたいですから』』

『気付いてなかったんですか?あの子の契約獣との訓練で幻獣との間に細い繋がりが出来ていたんですよ』

『幻獣は愛を与え続ける存在なんだろ?だったらあの子の為には何でもするのは当然じゃん。神獣にもればなおさらだし成功する可能性は限りなくゼロに近かったけどゼロじゃないなら試すでしょ』

「お前達、猫はどうした?本性のままだぞ」

『そりゃぁ~もうこれから長い付き合いになるんだし猫が必要な相手もいないし不要だろ?』

『そうですよ。口調が違っても中身は同じですから』

「あぁ~まぁそうだな。それにしても気付かれないようにとはなぁ~」

『『あの子は本当に変わりませんね。やはり”兄”は必要です』』

「また賑やかになるな」

『楽しくって良いじゃん』

『そうですよ。あの子をもっと幸せにするのですからご協力お願いしますね』

「わかった」

最古の神獣は楽しそうに請け負った

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