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最終章


清貴さんの車で向かった先は彼の自宅マンション。


ほかほかと湯気のたつマグカップを前に、清貴さんは頬杖をついている。


「桜ちゃんは、年上の恋人って恥ずかしい?」


「え……?」


突然の問いかけに頭がついていかなかった。


「だって、恥ずかしいから雅ちゃん達に俺のこと、話せなかったんでしょ?」


「あ……それは……」


悲しげな清貴さんの目が私を見つめる。


その視線に耐えきれず、俯きながら私は口を開いた。


「別に恥ずかしい訳じゃなくて……その……釣り合わないから……」


ずっと感じてた年齢っていう壁が私には大きすぎた。


だって、私が休みだからって、清貴さんも休みなわけじゃない。


雅達は私が同年代と付き合ってると思ってるから明日休みとかなると「彼氏と遊ぶの?」って聞いてくる。


その度に曖昧に笑って誤魔化してきたけど。


「清貴さんにとって私は子供だし……」


そう言って不意に思い出したあの光景。


清貴さんに寄り添うように立つ綺麗な人は、端から見てもお似合いのカップルだった。


「あの人は仕事関係の人。ちゃんと断ってきたよ」


私の考えを読んだらしい清貴さんは、俯く私の側に来ると、自分の膝に私を座らせた。


「あれは桜ちゃんの可愛い焼きもちだったのかな」


耳元でクスクスと笑いながら、清貴さんは私を後ろから抱き締める。


身動きができない私は、清貴さんに背を向けているこの状況に内心ホッとした。


だってたぶん、今の私の顔は真っ赤だもの。


「……年の差はおっきいけど、俺が桜ちゃんを好きな気持ちはそんなもんには負けないよ」


耳元で切なく囁かれた一言に私は小さく頷いた。




ずっと、あなたには理解らないと思ってた。


あなたはずっと大人で、私が追いかけても決して捕まえられない。


終わらない追いかけっこ。


だから精一杯背伸びをした。


けど、どんなに皆から「大人っぽい」と言われても、それであなたに近付いたわけじゃない。


それでも。


それでも、あなたを好きな気持ちは誰にも負けはしないから。


まだまだ子供な私だけど、いつかあなたの隣を堂々と歩ける女になるから。


待っててね。




【End】


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


桜の物語、これにて終了です。


いやー最長記録…長っ…


しかし内容が薄い…

すみません、私の頭はこんなもんです…


拙い話ですが読んでいただいたこと、感謝感謝です!


ありがとうございました。

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