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 第15話 【双剣決闘】 3 



 *****



 二戦目、三戦目と模擬戦は順調に終わっていった。

 その全てに共通することといえば、アイリスが無双していること。

 そして、新太が戦闘にほぼ関わっていないことだ。

 

 「次の試合が、今日最後の模擬戦だよー! みんな気合入れていこうー!」


 萌花の声が競技場に響く。

 使用しているのは拡声効果がある常用魔法だ。

 

 (最後か……とうとう、なんにもしてないよ俺。次戦で少なくとも何か動かないと)


 新太は眉を歪ませながら、次の決闘円デュエルサークルへと向かった。

 第二決闘場。

 模擬戦用に作られたこの施設には決闘円デュエルサークルがいくつもあり、授業や自主練などの使用が許されている。


 ーー『模擬戦二戦目、楽しみにしてる』


 あの時アイリスから言われて、新太は全身の血の沸騰を感じた。

 自分も何かやってやろう、と思った。

 けれども結果は虚しく、アイリスが目立って終わるだけの双剣決闘ペアデュエルが二試合続いてしまった。

 

 (アイリスさん、呆れているのかな?)


 隣に、正確には半歩前に歩くアイリスの顔をそっと新太は盗み見た。

 

 「……っ!」


 目がぴたりと合ってしまった。

 というか、威嚇するような目でずっと新太を睨んでいる!


 (これは……なんというか、いつものアイリスさんだね、うん)


 当たりがきつくて、言動が読めない普段通りのルームメイトがそこにはいて、新太は安心した。


 (次の試合、何がなんでも引っ掻き傷ぐらいは残さないとな)


 そして小さく、心に決意を決めた。

 

 「げっ、最後の相手ってアリスの双剣ペアかよ」

 

 決闘円デュエルサークルについたところで、見慣れた高身長男子に声をかけられる。

 

 

 

 

 



 

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