第13話 【模擬戦】 1
感想求む!笑
夏になった。
入学を出迎えてくれた桜も今はなく、蝉の騒々しい鳴き声だけが耳に残る。
そんな夏の今日この頃、黒影魔導学園では【双剣魔法祭】の学内予選が始まろうとしていた……。
「はーい。それじゃあ、昨日伝えた通り今日の授業では双剣決闘の模擬戦をしまーす!」
担任、桐生萌花が意気揚々と朝のホームルームでそう言った。
周りからは初めての模擬戦に緊張してか、ため息や不安な声が漏れる。
そんな中、茶髪ポニーテールの新太はというと。
(今日の模擬戦って確か、本番のパートナーがまだ決まってないから部屋が同じ人と組むんだっけか……うわぁ、そしたらアイリスさんとじゃないか俺……はぁ)
模擬戦とは別のところを心配していた。
あれ以降、いまだに【創造】によってつくられた壁が部屋を真っ二つに分断しており、アイリスと新太は犬猿の仲だ。
果たして模擬戦と言えど双剣としてしっかりと戦えるのだろうか疑問がもたれる。
「「あ……」」
右隣の席をちら見したつもりが、そこに座る人間と目があってしまう。
互いに見つめあい……いや、にらみ続けること数秒。アイリスが口を開いた。
「その、今日は……よろしく」
(なんだよ、アイリスさん。割と優しいじゃないか)
新太はあまりの素行の良さに拍子抜けした。
もっとこう、『なんであんたなんかが』とか『消えろ』みたいな罵詈雑言をぶつけられるのだと正直なところ思っていたからだ。




