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 第11話 【もう一度、ルームメイト】 1 


 未だに新太もアイリスも決闘の熱が収まらない中、第一決闘場からでた二人は学園長室に呼ばれた。

 点呼した本人はというと顎鬚あごひげを撫でて、機嫌がよさそうだ。

 無言でどこか遠くを見つめる新太と、仏頂面ぶっちょうづらでうつむくアイリスの様子を心底面白そうに眺めている。


 「ははーん、そんな顔して。アイリス君、悔しいのですかぁ?」


 そして見事に地雷を踏みつぶしにかかる。

 ニヤリとする学園長とは相対的にアイリスの額には怒りマークができている。


 「悔しいに、決まってます……それに、制服も汚れましたし」


 新太の血で汚れた制服のYシャツを本人にわかるように強調する。

 それを見た新太は申し訳なさそうに


 「ご、ごめん……あの時は必死で」


 と言いながらアイリスの汚れている箇所にそっと触れた。


 「なっ、なにしてるアリス!」


 顔を赤らめながら拒絶するアイリスの腕を半ば強引に片手で掴みながら新太は続ける。

 

 「属性選択は水、使用するのは【浄化じょうか】で」


 血が付着した箇所のみが水で覆われ、汚れが吸収される。

 そして、役目を終えた水が瞬時に蒸発していく。


 「これで大丈夫なはずだけど、ごめんね本当に」

 

 新太は心から誠意を込めて謝罪した。

 


 

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