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ユウエスの悩み③

お久しぶりです。

読んでくださってありがとうございます(*´ω`*)


諸事情により、今年は執筆活動に専念することが出来ません。

のろのろと数話書き上げたら一気に放出という感じで投稿していきます。


頻度は恐ろしく遅いです。


本当に申し訳ないです。

不精者ですがこれからもよろしくお願いします。

ユウエスは上機嫌で廊下を歩いていた。

まるで花が待っているような幻覚が見えそうなほどだ。


その肩を誰かが叩いた。振り返ったユウエスの瞳が捉えたのはこれまた上機嫌そうに微笑むエリヴェシルだった。

「ママ…!」

姉たちを姉さんと呼ぶようになったユウエスではあるが、ガレディアス家の謎の風習によりパパ、ママ呼びは変わっていなかった。


「ユウエス。今、悩み事があるのでしょう?ママにも相談しなさい」

「…?はい!」

半ば勢いに流されるようにエリヴェシルの部屋に連れて行かれる。


幼いころ、子どもたち全員が集まっても窮屈しないようにと特注で作らせた大きなソファは変わりなく、趣味である紅茶の茶葉が並べられた棚も綺麗に整頓されている。


「さあ、お座りなさい」

「うん」


「さて何をお悩みなのかしら」

エリヴェシルの瞳はさながらおもちゃを見つけた猫のように輝いていた。

「えと…実はカクカクシカジカで…」

「なるほど」

ユウエスから事情を聞いたエリヴェシルはふむふむと頷いた。


(ユウエスもお年頃というわけね。なんともまあ可愛い悩み事…って、あら。可愛いは今は禁句ね)

真剣な末子になんと声をかけてあげようか。

子どもたちにのびのび自由に生きてもらいたいエリヴェシルは子の生き方に口出しすることは少ない。


「あなたが一番格好いいと思うのはユースフィリア?」

「はい!フィリア姉さんが一番格好いいです!」

「ふふっ、そうねえ」

その真っ直ぐな瞳が眩しく、エリヴェシルは目を細めた。


「それじゃあ、フィリアの一番良い所は格好いい所?」

「…」

エリヴェシルの問いにユウエスは虚を突かれた。

目をぱちぱちと瞬きじっくりと何かを考え込んでいる。


「フィリア姉さんは芯があって…揺るぎない心の強さを持っているところが一番尊敬しているところ…です」

「ええ。それがフィリアが格好よく見える理由よね。他にもたくさん良い所があるでしょう?確かに格好いいけれど、それはフィリアの持つ良いところの一つに過ぎないわ。だってフィリアだって可愛いところがあるもの」

「姉さんの可愛いところ…」

「ふふ。わたしからすればあなた達姉弟全員可愛いのよ。同時にね全員格好いいわ」

「本当?」

「ええ、もちろん。だからみんなの格好いいと思うところを探しなさい。いつか自分が目指したいと思うものが見つかるはずよ」

「うん」

母からの言葉を噛みしめるようにユウエスは頷いた。


「それとねユウエス」

「?」

「あなたのその可愛いは一つの武器よ。どう磨くかはあなた次第。将来がとっても楽しみだわ」

「僕、頑張ります!」

武器だということはいまいち分からないがユウエスは大きく返事をした。

にこりと微笑んだエリヴェシルはとても嬉しそうだ。


「ママ。僕フィリアの姉さんの所にいってきます!」

「行ってらっしゃい」


どこか吹っ切れたような顔をした末っ子をエリヴェシルは笑顔で見送った。



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