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1.異世界の扉

午後11時。深夜に差し掛かる時間、会議室には明かりが灯り、三人の影が不自然に長く伸びていた。すめらぎ愛、藤原克之、菅原誠の三人は、サプリメント会社の次期キャンペーン戦略を熱心に議論していた。


愛は、名門家系で育ち、帝王学を幼少期から叩き込まれ、飛び級で経営学を修了した天才。医師免許も持っているが、今ではサプリメント業界で頭角を現し、次期部長の座も約束されている。美貌も頭脳も備えた彼女は、周りからの嫉妬を受けつつも、冷静で論理的に物事を進めるいわゆる「チートキャラ」。その冷静さには、誰もが舌を巻く。


克之は、愛の家に代々仕える参謀一家の長男。家柄も一流で、幼少期から「破天荒な愛のお守り」という役割を担ってきた。文武両道で、剣道とテコンドーでは全日本選手権で連覇。女子たちからは熱視線を送られているが、本人は完全スルー。経営者としても成功を収め、ITコンサルタント会社を設立。現在は顧問として活動している。愛には兄のような存在で、常に彼女を支え、理解するポジション。


誠は、新進気鋭の企業家で、祖父の代から続くインフラ事業に携わり、地方活性化に一役買っている。スポーツ全般に優れ、特にサッカーとバスケではプロ並みの腕前を持つ。MBAも修了し、大学時代に愛と出会った。彼女の才能と魅力に惹かれ、長年恋心を抱きながらも告白できず、友達以上恋人未満の関係(本人目線)を続けている。


「これが最終案だな。」克之が言いながら、プロジェクターに映し出されたスライドを指さした。

スライドには、来年度の販売戦略がギッシリと書き込まれている。その中でも特に目を引いたのは、グローバル市場への展開プラン。特にヨーロッパ市場においては、競合他社を圧倒する可能性を秘めているという。


「うーん、ちょっと待って。ここはもう少し違うアプローチをした方がいいかも。」

愛が静かに口を挟んだ。その言葉が放たれると、会議室の空気がピンと張り詰めた。


「どうして?」誠がキラリと興味津々に聞く。

「市場の動向を見てみると、過去の成功例に頼るのはリスクが高いわ。特に競合他社は価格戦略に頼りすぎてる。私たちがその方法を取ったら、ただの“価格競争”になっちゃうからね。だから、品質や成分の優位性を前面に押し出して、価格を少し引き上げても納得してもらえる市場を狙うべきだわ。」

愛は涼しい顔でそう説明した。


「お!なるほど、データで証明すればいいんだな。」克之が即座に反応。

「もちろん。」愛はクスッと微笑む。その笑顔は、計算されたものではなく、完全に「できる女」のそれだ。

「じゃあ、デジタルマーケティングを強化して、SNSでガンガン攻めるべきだろう。インフルエンサーを使った戦略が今後主流になるし。」誠が加わった。


「それも大事だけど、今のターゲット市場にどう差別化するかが肝心よ。オンライン広告の力は強いけど、実際にユーザーが“試したい!”と思えるようなパートナーシップを築くことが一番重要だわ。」

愛はあっさりと、要点を的確にまとめて言い切った。


愛が提案する戦略はどれも論理的で洗練されていて、克之と誠はほとんど反論せず、素直にその流れに乗っていく。愛の発言一つ一つに、二人の信頼と尊敬が感じられる。


「さて、そろそろビジョンを描こうか。」克之がノートに何かを書き込みながら言った。「君の視点で、この業界で勝者となる企業はどこだと思う?」

愛は少し考えてから、すぐに答える。「次の数年で最も強力な競争相手はアメリカの企業、特にテクノロジーを駆使して独自の製品ラインを展開しているところね。今はまだ単独で強い企業が目立つけど、連携を強化することが突破口になるわ。」

その答えに誠は微笑んだ。「さすがだな、愛。確かに、それがキーになるだろう。」

克之も頷く。「君のその視点を活かして、俺たちの戦略をさらに磨こう。」


三人の間には、強い信頼関係と、どこか気楽に心を通わせる空気が流れていた。愛は、あっという間にその場の雰囲気を読み取り、最も効果的な方法で会話をリードする。


その瞬間、突然、会議室の窓ガラスがガタガタと震え、部屋全体が揺れ始めた。愛はすぐに反応し、周囲を見回した。

「これは…地震?」克之が眉をひそめて言った。

誠も即座に立ち上がり、「こんな時間に地震なんて…?」と呟いた。

しかし、揺れはすぐに収まり、まるで何事もなかったかのように静まり返った。だけど、空気はどこか違和感を感じさせるものがあった。


「おかしい。」愛が呟く。


その言葉が終わるやいなや、視界が歪み、三人の体が急に引き寄せられる感覚に包まれた。

そして、突然、会議室の床が消え、真っ白な光が三人を飲み込んでいく。克之と誠は、愛の右手、左手をそれぞれ掴んで、離さずに一緒に吸い込まれていった。


いろんな異世界ものを拝見させていただき、自分でも書けたらなと思って、初めて書き始めました。

基本的に、強いデキる女が好きです。かつ年上男性との恋愛が好み。

男性目線での葛藤が入れられると良いなと。

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