Zeit und Tod
「いい加減、このデータどう処理していいのか分からないですね」
「あぁ。色々と日記のようなものだが支離滅裂でよく分からないんだよな。これが・・・」
そう言うと手に持っていた資料を机の上に投げ気だるそうに堅いソファーに腰をかけ灰皿の上に置いてある吸殻を咥えると火を点け深く深呼吸をする。赤川も据わっていた椅子の背もたれに体を預け背伸びをしつつ何段にも重ねられた資料の一つに手を取り難しい表情をしながら声をかける。
「赤川さん。それにしてもこれって荒矧研究所の事件と何らかの関係性ってあるんですかね?」
「この日記のようなものを書いていたのが研究員の一人だったから何かしろ手がかりが残されているんじゃないか」
「それにしても徐々に変わって行く彼女が可哀想で仕方ないですよ。これって明らかに薬物投与されてますよね」
城井はギリギリのところまで煙草を吸い苛立ちをぶつけるように煙草を灰皿へと擦りつける。
「まあ、俺たちが考えたところで上のお偉いさんから余計な詮索はするなって言われてるんだから【今のところ】は大人しくしとこうや」
城井の不敵な笑みにつられるように赤川もそうですね。と、笑みを浮かべながらパソコンの画面へと視線を向ける。
2015年07月18日
※誤字訂正




