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おまけ  ~カップルが増えそう~

「りーんごーくーん。」


そう言いながら近づいてきたバカップルは、一メートル程の距離を開けたかと思うと、今度は片手を取り合い、綿貫がグイッと腕を引くと、クルッと回ってスポッと腕の中に納まった。


「何ナチュラルに目の前でいちゃついてんだ。」


「何って、さがみんに同じことしたんでしょ?林郷。」


「断じてそんなミュージカルじみたことはしてないぞ。」


飛んできたボールから庇っただけだ。おまけに一回転なんてしてねーし。


「さがみん、ドキドキしたってよ。」


「あ?」


「よかったねぇ、林郷にも春が来るねぇ。」


そう言いながらバカップルは去って行った。………って言うか、相模原がドキドキしたっていう情報だけで俺にどうしろと!?はっきり言って、どうしようもないと思う。相模原は(男だけど)美人だ。今は特定の相手はいないようだが、時間の問題だろう。っつーか、俺だってドキドキしたっつーの!




乙女ちゃんがそんなこと言うから、俺だって意識しちゃうというか。ついつい目で追うようになった。で、気のせいでなけれ結構目が合うのだ。それって向こうも俺のこと見てるってことじゃないのかな、とか。でも、逆に相模原と仲のいい連中も目につくわけで。それこそバカップルのように、とは言わないが同室の奴とかも仲よさそうじゃないか。これ、もう実はデキてるんじゃね?




もやもやしながらも、近づいてくる学園祭に向けて、準備が始まったころ、三年の先輩に連れて行かれる相模原を発見。ん?俺でも知ってるくらい、タラシで有名な先輩じゃないか!これはダメだろ、と後を追った。




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