おまけ ~カップルになりそう~
「今別に付き合ってる奴いないんだろ?だからさ~」
「いえ、僕好きな人いるんで、先輩すみませんが他当たってください。」
「いいじゃん、ちょっとくらいさぁ、なんなら俺がイロイロ気持ちいいこと、教えてあげるからさぁ~。」
「ちょっ、先輩、やめて下さい!」
目に入ったのは、相模原の手を掴んで抱き寄せようとしているところだった。
先輩の腕を取り、自分の後ろに相模原を隠す。
「先輩、無理やりはダメでしょ。」
「ちっ!」
舌うちして去って行った。すんなり引き下がってくれて良かった~、俺、背だけはえらいでかいからな、目の前に立つだけで威嚇してるらしい。…でもちょっと聞こえてしまったな、やっぱり相模原には好きな奴いるんだな。
「大丈夫だったか?相模原。」
「うん、ありがとう林郷。」
「じゃ、戻ろうか、一人は危ないし。つーか、もうちょっと気をつけろよ、お前。」
「……うん、ごめん。」
「いや、責めてるわけじゃねーから、もうちょっと自覚しろってこと!好きな奴がいるならなおさらな。」
「…聞いてたんだ?」
「う、聞いてたというか、聞こえちゃったというか、ご、ごめん。」
「いや、こっちこそ助けてもらったのに、ごめんね。」
そう言って、ちょっと寂しそうな顔をする相模原。ど、どうしたんだ、こっちは今しがた失恋めいた気持ちになってしまっていたんだが。
「林郷、聞かれてたんなら、もういいや。僕の好きな人って林郷のことなんだけど。少しは僕のこと気にかけてくれてたのかな?」
「え!?、マジで?」
「マジで。抱きしめられた時には有頂天になってたし、その後は目も合うようになったから、僕、ちょっと期待してたんだけど……。」
マジか!すげー乙女ちゃん!
「いや、俺もさっき相模原に好きな奴がいるって聞いて、すんげー落ち込んだし、そ、その、俺もお前のこと、好きなんだと思う。」
そう言うと、相模原はすんげー綺麗な顔で微笑んだ。




