おまけ ~カップルのかたち~
その日の夕方、一緒に寮の食堂に行くとご一同が揃っていた。
「あ、りーんごー、さーがみーん、こっちこっち~。」
何故だ、ついさっきのことなのに、皆にバレているもよう……ま、いっか、とわいわい食事する。と、
「いつ部屋引っ越すの?」
「うん、週末でいいかなー。ちょうど学園祭でバタバタしてるしね。」
え!今答えたのは相模原の部屋の相方。っていうか、俺の相方も「それでいいよ~。」なんて返してるし。え、いいの?いや、ありがたいけど。
「あ、林郷気が付いてないよ、これ。そこの二人もカップルだからね。」
「え!マジで?いつのまに!」
「うーん、なんか林郷と相模原のこと応援がてらよく話すようになってね、そうなったんだ~。」
「相模原も知ってた?」
うん、と頷かれた。…俺、結構鈍いのかな…。
「ところでもう付き合うことになったんだから、林郷達も名前で呼び合いなよ。はい、今からね。」
「い、今から?」
「そうそう、こういうのって後からって思ってもタイミング逃すと呼べないよ?」
「う、しょ…しょうぞう…。」
「うん、はるみ、週末僕の部屋に引っ越して来てね。」
「ほーんと、二人の名前、逆だったらイメージぴったりなのにねぇ。」
「うるさいぞ!」
林郷晴海、相模原勝蔵、カップルになりました。
週末はあっという間にやってきた。無事部屋変えも終わり、学園祭も楽しむことが出来た。そして今はその振替休日なのだ。
が、しまった。バタバタしてて、事前の準備が、というか俺自身、男同士のあれこれについてそんなに詳しい訳じゃない。こっそり綿貫に聞いておけばよかったー!どうすべ、でも、付き合い始めたからって、いきなりヤルことないじゃんね。そうだそうだ。
「晴海、明日も休みだからやっと二人っきりでゆっくりデキるね。」
あ、あれ?勝蔵ってばヤル気満々?何その色気。ってか俺、なんで押し倒されて……
「晴海のいいとこ、いっぱい探してあげるね、大丈夫、すべて僕にまかせてくれればいいから………(チュッ)。」
「しょ、勝蔵?…っあ?、うっあぁっ!ちょっ、まっ、っあぁ、あっ…」
「え、林郷の方が?受け?」
「うん、今頃さがみんに攻められてアンアン言ってるんじゃないかな?さがみんも溜まってたみたいだし。」
………男同士のカップルって奥が深いなぁ、と思う裕也であった。




