試された友情。
怪獣法 第4条
身長もしくは体長が五メートル以上の生物を怪獣(駆除対象)とする。
公園に一匹の犬が捨ててあった。かわいそうだったし家はペットOKだったので拾ってあげることにした。小学二年の夏のことだった。
僕の名前は佐藤宏一、普通の小学五年生である。お父さんとお母さんと三年前に拾った犬のムクと一緒に暮らしている。ムクはブルドックであるが、なんといってもその特徴はとても大きいことである。拾ったときはとても小さかったが、どんどん成長し、気が付くと三メートルになっていた。みんなには危なくないかとよく言われるが、ムクと僕の間には深い絆があるので襲われたりすることは一回もなかった。
僕の名前は佐藤宏一、普通の中学二年生である。おやじと母さんと五年前に拾った犬のムクと暮らしている。ムクとの五年間はいろいろあったがとても楽しかった。そしてムクの体長ははもう五メートルに届こうとしていた。。怪獣法を知らないわけではないが、ムクはただの犬である。暴れたこともない。大丈夫だろう。
「武田さん、ここですかね、巨大な犬がいるっていうのは。」
「うむ、ここで間違いない。」
ピンポーン
インターホンを押してしばらく待っていると少年が出てきた。
「すいません、警察の武田というものですが。」
「はい、なんでしょう。」
「巨大な犬を飼っているのはここで間違いないでしょうか。」
「・・・・・いいえ、違います。」
「・・・では、家の中を少し見せてもらっていいですか。」
「だめです!。」
「・・・ここに巨大な犬がいるのはもうわかっています。」
「・・・もしここにいたとしてあなたたちは犬を…ムクをどうするつもりなんですか。」
「五メートルを超えていた場合は怪獣として駆除します。」
「・・・ムクは人を襲ったことがありません。駆除しなくても大丈夫です。」
「襲った、襲わなかったが問題ではない。そのムクが、五メートルを超えたか、超えていないかが問題なのです。」
「・・・わかりました。でははかりましょう。」
我々図る器具を持ち少年の家に入っていった。
・・・警察がムクを殺しに来た。怪獣法で五メートル以上の生物は駆除対象とさだめられている。しかし少し前にムクをはかったときはぎりぎり五メートルには届いていなかった。・・・あれから成長していないことを願うしかない。そして警察は体調を図る機会をムクにつける。出された数値は。
「武田さん、五メートルちょうどです。」
「そうか、・・・すまないな、我々はこいつを殺さなくてはならない。」
「そんな・・・、何とかならないんですか。」
「・・・五メートル以上の生物を駆除することは法律で決まっている。」
「そんな、人でなし!。」
「…すまない。」
僕たちは涙を流す少年の顔に心を痛めながらもムクを派出所まで連れて行った。
「・・・久岡、光子力の力でムクを外国まで連れていくことはできるか。」
「できますがどうして…。」
「俺の外国の知り合いにムクを預ける。その国では駆除は十メートルからだ。」
「なるほど、では運んどきますね。」
「うむ。」
拝啓
ムクは外国に送った。できることはした。あとは法律が変わるのを待つのみだ。
敬具
「僕が・・・・・!。」
名言大全 ファイル1
「愛と友情が一番の原動力である。」
内閣総理大臣 佐藤宏一




