僕の仕事は鉢巻マン。
久しぶりの投稿です。
これからも不定期でやっていきます。
毎週投稿? 忘れました。
「なんだね、君は。」
警官が声をかけてきた。そりゃそうだろう。いい年した男がいきなり窓から飛び降りてきて、ヒーローごっこを始めたのだ。声をかけないほうがどうかしている。しかしここで変に答えるとめんどくさいことになるのでここは無視をした。さて、いい加減怪人がお待ちかねのようだ。光子力光線でささっと片付けたいのだが僕は衝撃の事実に気づいてしまった。光線の出し方がわからないのだ。
僕はもう警官たちに光線の出し方を聞くしかないと思った。
「あの~」
「なんだね、早く帰らないと逮捕するぞ。」
「実は光子力光線の薬を取ったのは私なんですよ。」
「なんだって! それじゃ早く薬をわたしたまえ。」
そうかその手があった。薬を飲まずに返せばよっかたではないか。スパイの仕事的には薬を飲んだ時点でもう駄目である。ならいっそ薬を飲まずに返してしまえばよかった。だが、時すでに遅し。薬は飲んでしまった。
「大変いいにくいのですが薬は私が飲んでしまいました。」
「何!・・・・・わかった。右手の先に力を集中させたまえ。すると光線が出るはずだ。」
「わかりました、やってみます。」
僕たちが話している間、怪人はテレビのように待っていてくれたらしい。ノリがいいし空気も読むし、THE怪人って感じである。怪人はまだ話が終わったのに気づいていないようで動こうとしない。チャンスである。僕はすべてを右手の先に集中させた。・・・右手以外の自分の体が消えてしまったような感覚である。右手の先が光りだした。
「今だっ!」
警官の声が聞こえた。右手に力を思いっきり入れた。光の束が怪人に向けて発射された。
怪人は粉々になっていた。すべては終わったのである。周りから歓声が上がった。その声に隠れて立ち去ろうとする僕を当たり前だが警官は呼び止めた。ここで呼び止めない警官は警官失格だと思う。
「お前を逮捕する・・・・・と言いたいところだが今回だけは許してやる。」
「え、何でですか。」
「残念ながら薬はもうない。つまりあのような化け物に立ち向かえるのはお前しかいないのだ。今回逮捕を見逃す代わりに君には化け物からこの国を守ってもらう。まぁ、君も鉢巻マンとか言ってノリノリだったしもちろんやってくれるよね?。」
もちろん俺に拒否権はない。断ったら即ブタ箱いきだろう。俺はこの話を受けることにした。
「まっ、お前の担当は本官になると思うからせいぜい安心するんだな。」
「…よろしくお願いします。」
スパイを首になったのは言うまでもない。
悪者図鑑 ファイル1 THE怪人
ヒーローが話している時は静かに待っていてくれる怪人の鏡。ノリがいい。とても強いというわけではないがプロレスラーには勝てる。