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第二十五話 フウ

更新遅れました。まあこんな駄作読む人がいるかは分かりませんが……


「それじゃあ二人はギルドで稼いできて、俺も色々とやることがあるから」

二人に向かって言った。


「分かった♪行ってくるねご主人様」

「シノン様のために頑張ってきます」


二人が宿から出ていった。

それじゃあ俺も行きますか。最初は……














「あ―くそっ!身体中が痛ぇ!!」


つい先程リオとサクヤにやられたのがきつい。


「あはは、タナスだしね。それよりシノンさんに掴みかかってその程度だから良いと思うことね」


「だから何でお前はアイツの味方なんだよ」

毎度毎度あいつの味方ばかりして。


「イケメンだから?」

平然と言ってのけた。

「この面食いが!!」 怒っても良いはずだ。お陰で俺がどれだけ痛い目にあったか。



「まあまあ二人ともそこまでそこまで」

マルスが仲裁してきた。だけどなお前もあいつらについて俺に魔法を放ってくるのは忘れてないぞ。


といったことを話ながら路地裏に入った。









路地裏を進み建物が見えた。

元は貴族の屋敷であったが現在では屋根はほとんどなく壁も壊れまくっている。屋敷の中に入る。

人影はなく手入れもされず荒れ放題、一言で表せば廃墟。





「それで二人は彼らについてどう思う?」

マルスが質問してきた。


「俺から見ての印象は不自然過ぎるということか?シノンの実力はよく分からんがサクヤ達ほどの者達があれほど慕っていたこととか、あれは狂信とかその類いだろ」


「そういう命令をされたんじゃないの?命令されたら反抗できないし」

確かに命令されたら反抗はできないけど


「命令でも心までどうこうすることはできないから無い「あ、それについては心当たりがある」だろ」


マルスが人の言葉に被せてきた。


「商業都市で会ったと言ってたから、たぶんロゼル商会だと思う」


ロゼル商会って確かぼったくりの……


「あの商会だとハッキリ言って人間のクズしかいないから、そこで売られてたとしたらたぶん色々な事を見たんだと思う。人間不振とかになっておかしくないし、そこから助けたのがシノンさん、惚れても仕方ないでしょう」


……だからと言ってあそこまで慕うなんてどれだけひどい目に会ってたんだ。



「しかし……気に入らねぇ」


「何がだい?」

マルスが俺の言ったことに反応する。


「シノンのことだ」


「シノンさん?空間魔法の使い手で鑑定とアイテムボックス持ち。日頃の行いも別に悪くはない。どこが気に入らないんだい?」

マルスが平然と言ってのけた。


「……ちょっと待て、日頃の行いは悪いだろ。俺が何度死にかけたか分かるだろ!」


「…………」


「黙るな!」













「それで?別にそれが気に入らないのは有るかもしれないけど。他にもあるのでは?」


マルスが真面目に話を聞いてきた。


「……まあな、あの方がアイツに興味があるのかが分からなくてな」


「それはそうだけどあそこまで敵意を剥き出しにしていて、気付かなかったから良いけどもし警戒されたらどうするんだい?あの方のためにも色々と知りたいんだけど」


マルスの剣呑な眼差しを向けてきた。


「……悪かった」

横から声が聞こえてきた。

「別に謝らなくて良いよ?君らはしっかりと働いてくれてるからね」


「「っっフウ様!」」


三人は声のした方に振り向く


「やぁ♪この間ぶり、しかし彼もタイミングが良いね。僕がここに来たタイミングで到着するなんて」


そう言ったとたんに床に影が射す。今いる部屋は屋根が壊れていいてないが、壁はボロボロだがまだある。そしてアイツはその壁の上に立っていた。
















その場を見渡す。

そこには見たことの無い少年とタナス達がいた。

十歳位の小さな男の子。碧の髪と瞳を持っていて仕立ての良い貴族みたいな服を来ている。大抵の人は貴族の子息と言われれば信じてしまう格好。


……でもこの少年が持つ雰囲気はどこか違和感を覚える。



とりあえず


「おっさん……誘拐したのか?」


おっさんを見下ろす。


「ちっがぁぁぁう!!誘拐なんてしてねえ!」

青筋浮かべて怒るタナス。いつも通りの光景。

それを聞いて少年は笑っていた。



「クスクス……仲良いね二人とも」

俺とおっさんが仲が良い?いや無い無い。


……?おっさんも反論するかと思ってたが反応なし。おっさんを見ると何か言いたそうにしてたが何も言わないみたいだ。主従関係か?



まあ‥そんなことより


「ところでおっさん……俺らに何か用があるのか?馬車に乗ってたが常にこちらのことを観察して来たり、時たま殺気を向けてきたりして、じろじろ見られるのは好きじゃなんだけど。」


「っ……気付いてたのか」


もしかしてこいつ俺が気付いてないとでも思ってたのか?


「あれだけ殺気を向けられてなにもしない程、俺は優しくないから。おっさんに対して攻撃してんのはそれが理由」


何やら苦虫を噛んだような表情になるタナス。自業自得とでも思ってな。

「まあなんでも良いんだけどさ、とりあえず……敵なら潰すよ?」


そう言いつつ殺気を放つ。

武器にてをかけるタナス達。


場に緊張が訪れる。そしてそこに


「はいストップ!そこまで!」

横槍が入った。


「シノン君、今回は悪かったね。君のことを監視させたのは僕なんだ、文句が有るかもしれないけどそこは我慢して欲しい」


少年が頭をさげてきた。端から見たら子供に頭下げさせる男……アウトだな。


少年が頭を上げた。

「三人とも、シノン君と二人で話しがしたいから離れていてもらえるかい?」


「分かりました」

それに対してマルスが返事をした。

ところでさっきからエルルが静かすぎないか?



「エルルも残り二人を監視しなくて良いよ」

やっぱり二人を監視してたか。


「分かったわ。やっぱり距離がある時は疲れるね、フウ様にシノンさんもじゃあね」

エルルが手を振りながら出ていく、それにタナスとマルスが着いていった。















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