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和平と強化

動物愛護団体の方には不愉快に思われるかもしれない表現がされているのでご注意ください。

(和平か、意外だな。最初の遭遇戦でも次の迎撃戦でも、数で勝ってた上に両方とも勝ちを拾っていたのに。戦術的には勝ち、戦略的には負けていたのか? こっちはその逆だったが……、どっちにしても情報が足りないな)


 和平の申し出があったと知らされた不死王は、場所を前線の砦内に、時間は翌朝に指定した。この指定はすぐに了承され、現在は馬廻りを引き連れて砦に移っていた。


(馬が欲しいな。あと出来れば犬と鳥も欲しい。コイツらが手に入れば警戒網と連絡網が格段に改善される。人型だけでは限界があるからな、スケルトンの説明に素体に準じるとあった。なら、どうにかすれば違うタイプのスケルトンも手に入るはずだ)


 不死王的には、和平に肯定的だった。定期的に侵略してきてくれる相手は欲しいところだが、今は改善点が山ほど有るので時間が欲しかった。しかも、それらを解消できる物が手に入るかもしれないのだ。


 双方共に利害が一致した和平交渉は、予定通りに開始された。一刻でも早く兵を引きたい王国と、改善点を解消するための物が欲しい不死王の駆け引きが行われた。


 王国は要求された物資を引き渡し、速やかに領域外へと兵を引く。不死王方は物資を受け取り、撤退する王国軍に追撃を加えない。この条件で和平は結ばれた。


 翌日には王国軍は撤退を開始し、不死王軍はちゃんと領域外に出たか確認してから兵を引いた。王国軍は、いつ約定を破り攻撃してくるか気が気で無かったが、約定通りに追撃される事もなく退却することができた。


 不死王は王国軍から、希望の物を受け取る事ができた。それは、犬、馬、鳥である。犬と馬は軍用の、鳥は伝書用の品種を手に入れる事ができた。王国軍が正式に採用している物なので信頼性は問題無しだ。


(よしっ、待望の馬が手に入った! これで騎兵が編制できる。それに、軍用犬と伝書用の鳥を手に入れた。情報伝達が格段に早くなる)


 今までは歩兵しか編制できなかったので、情報の伝達が非常に遅かった。王国軍に常に先手を取られたのは、これが一番の原因だった。しかし、その点は解消される。


(どんな条件で召喚できるようになるのか不明だが、一応確認してみるか)


 早くも召喚できるか試してみるが、ここで予想外の事態に見舞われる。


(ん? もう召喚できるぞ。所有権を手に入れたら可能なのか?)


 召喚条件が不明な為に召喚できるとは思っていなかったが、予想に反して可能だった。


(まあ、いいか。大した問題では無い)


 こうして不死王軍は、騎兵を編制できる様になった。この事により、戦術・戦略に幅を持たせる事が可能になる。また、軍用犬と伝書鳥も期待をかける存在だったが、軍馬も含めて思わぬ副産物が後に発覚する。


 王国軍との戦訓と新たな要素から、防衛計画を更新した不死王。当面は活用する事は無いだろうと思っていたが、予想に反してすぐ活用する事になった。

明日は諸事情によりお休みです。

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