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☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 さあ、これで私のおはなしはおしまい。

 ふふふ、少し怖かったかしら。


 あら、平気?

 

 そうね、古城は不気味だったけど、きちんと捧げ物をすれば一晩無事に過ごせたもの。


 そう、赤ワインに白ヤギの毛、それから一対の緑のヒスイ石。

 友人たちと皆んなで一晩祈りを唱えて過ごしたのは、とてもいい思い出よ。


 そうそう、夜が明けてからこっそり皆んなで赤ワインも飲んだのよ。

 朝にワインだなんて、ちょっとお行儀が悪いでしょう。

 ふふふ、とても楽しかったわ。



 ”祝福の古城”という噂が本当だったのか、それはわからないわねえ。


 でも、私は幸せだった。

 とても優しい旦那様に、かわいい子供たち。今はすっかり大きくなって立派な領主になったでしょう。


 私はとっても幸せよ。

 私にとって“祝福の古城”は、本当に幸せをもたらしてくれたわ。


 あら、あなたも試してみたい?

 

 そうねえ、でもね、“祝福の古城”はまた閉鎖されてしまったの。

 何度か行方知れずの人が出て、ハーヴェイ家が手放したのよ。


 あらまあ、ご友人の家がその古城を手に入れたですって?

 そうなの。ああ、それで避暑で遊びに行くというのねえ。



 そう。

 行くのね。



 じゃあ、これは忠告よ。

 あなたが正しい花嫁でないのなら、決していくべきではないわ。

 

 大丈夫?


 そう。


 それなら、北の領地へ着いたらメアリーというメイドを訊ねなさいね。

 あなたと同じくらいの歳の子よ。

 きっと力を貸してくれるわ。


 どうしてこんなに親身になってくれるのかって?

 そうね、なんだか話したくなっただけ。

 老身の気まぐれだと思ってちょうだい。


 さ、もうお行きなさい。

 

 ご家族も心配するでしょう。


 それじゃあ、元気でね、かわいいお嬢様。

 あなたにも祝福が訪れることを祈っているわ。



 おやすみなさい。よい夢を。





☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



おやすみなさい。

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