表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/69

68

 ブレウワルド王妃杯のレースは続いていた。


 第3コーナー、第4コーナーと回り、先頭は変わらず7番の『ディシュフォン』並びかけるように、2番手は1番の『コンプレット』が走っている。さらにドラゴン1頭分の差があって3番手は5番の『ゾーガ』が走っている。そしてドラゴン1頭分の差で4番手は4番の『ガイスト』が上がってきた。さらには2番の『リエラ』も上がってきている。後方にいた集団も追いあげてきている。


 レースはいよいよ最後の直線に入った。先頭は変わらず7番の『ディシュフォン』と並走するように1番の『コンプレット』が走っている。さらにドラゴン1頭分の差があって3番手は5番の『ゾーガ』

、そしてわずかな差で4番手は4番の『ガイスト』が上がってきた。5番手は2番の『リエラ』だが苦しいか。後方にいた集団も追いあげてきているが前が止まらないため追いつけない。


 そしてついにゴールの時が来た。1着は1番の『コンプレット』がたたき合いを制し堂々の優勝である。2着は7番の『ディシュフォン』が粘って入った。3着には5番の『ゾーガ』以下4番の『ガイスト』、2番の『リエラ』、8番の『スタンバン』、3番の『ゼーグーター』、9番の『チャフト』、6番の『ザイポン』となった。


 観衆は大歓声を上げてゴールするドラゴンたちを迎える。勝ったドラゴンに乗る騎手の帽子の色を自分の投票券の色と見比べて、当たって喜んでいる者もいれば、外れてがっかりしている者もいる。

 

 『コンプレット』がウィニングランをしているとレース場にいる観衆は大声援をおくり、その勝利を称える。次に、ステージ上でドラゴンのオーナーであるジルバーン公爵様に王妃殿下から優勝カップが贈られた。観衆は割れんばかりの歓声を上げた。


 こうしてブレウワルド王妃杯はブレウワルド国王杯と同様に大成功を収めた。これでブレウワルド王国にドラゴンレースの文化が根付いたといっても過言ではないだろうと僕は思った。王都のドラゴンレースの好評さを受け、王都で行われるドラゴンレースのほかにも、規模の大小はあれ各地でドラゴンレースが行われるであろう。そして、血統制を導入しているため、次第に速いドラゴン同士で配合されてドラゴンの血統も繁栄していくことであろう。


 僕の夢であったドラゴンレースを開催してそのレースを見て楽しむということは叶ったのである。そしてこの先もドラゴンンレースを見続けてそれを楽しみ続けることはきっとできるだろう。僕が転生した世界で叶えたいと願ったことはもう叶えられてしまったのだ。幼い頃にドラゴンと出会い、ドラゴンレースを開催する立場となるために字の読み書きを勉強し、バルディウス殿下の目に留まり貴族様に使えるようになり、そしてご主人様であるバルディウス殿下がドラゴンレース事業に関わるようになった。そしてドラゴンレース事業は順調に進んでいる。まさに感無量である。


 「どうしました、アルベルト君?」

 僕が感慨にふけっていると殿下が僕の様子を見て尋ねてきた。

 「ドラゴンレースの成功が嬉しいのです。僕はドラゴンレースが見たくて今まで頑張って来ました。そのドラゴンレースが成功し、しっかり王都に根付いていってるのが非常に嬉しいのです。今後もきっと素晴らしいドラゴンレースが行われていくでしょう。そう思える状況が本当に嬉しいのです」

 「アルベルト君のドラゴンレース好きは本当にすごいですね。おかげでドラゴンレース実行委員会の副会長という座にもつくことができ私も助かりました。アルベルト君はほかの望みは何かないのですか?」

 「僕はドラゴンレースが見られるならそれで幸せです。これ以上の望みはありません」

 僕はハッキリとそう言った。それが僕の思いのすべてだ。転生してから騎乗用のドラゴンを知ってそれ以降ドラゴンレースを見たいという気持ちは募っていくばかりだった。ろくな娯楽もない日々の中でドラゴンレースを開催してそれ見ることが僕にとってどれだけ心の支えとなっていたのかそれはもう計り知れないほどだった。

 「殿下、ドラゴンレースはこれからも続いていきますよね?」

 僕は殿下に尋ねてみる。

 「もちろんです、アルベルト君。王都の民に受け入れられ大盛況でした。それに王都以外でもドラゴンレースの開催が計画されています。当然これからもドラゴンレースは続いていくでしょう」

 「それなら僕はもう満足です」


 こうして、ちっぽけな農村のちっぽけな農家の次男の少年が望んだドラゴンレースの開催は多くの人を巻き込みいろいろな助けもあって、ものの見事に成功したのだった。少年の望みは叶えられ、今後もブレウワルド王国ではドラゴンレースが開かれていくだろう。そして少年はこれからもドラゴンレースを見続けていくのであった。

 

「異世界でドラゴンレーシング」をお読みくださりありがとうございます。

今回で最終回となりました。

この後の展開も考えたりもしましたが読者数や評価数が伸び悩んでいるので

ここで打ち切りとさせていただきます。

今後精進して出直してきます。

今まで本当にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ