ブリキ製
掲載日:2026/09/25
手のひらで握りしめた
錆びついた金属片が
光を反射して
消えそうな夢を描く
色を
重ねるたびに
軋む音
それでも僕らは止まれない
未来がどうであれ
恐れなんて忘れたふりして
向かっていかなければ
人で無くなる
壊れそうで壊れない
愛のカタチはブリキ製
儚さの中に宿る温度
無限のようで有限な鼓動
バランスを取りながら進むには厄介
僕らの創傷は回復できない
視界の先に映る蜃気楼
近づけば消え
遠のくけど
真実なんていらない
今がリアルならば
手のひらに錆びついた金属片を
握り込めば良い




