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異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
1/204

ゴブリンだけは避けて生き残れ

いろいろと分からないままの初投稿です。

お手柔らかに、できれば楽しんでいただけるようなモノになればと思います。


3/21 誤記修正

「赤か青または黄色のどちらが良い?」


 声だと認識できず、直接ひびくような感覚だけが残った。目を開けている感じもないのに明るい灰色のような景色。


『ここどこだ?』

「場所などはどこでもいい。それより、赤か青または黄色のどちらかを選べ」

 随分と横暴な言い方だな、と認識するよりも声も出していないのに回答が来たことに驚いた。俺はなにをしていたんだっけ・・・。


「すべての選択が間も無く終わる。残りはおまえだけだ。そろそろ強制的に選ばせてもらうぞ」

『いや、それじゃ信号機みたいだけど、茶色とかないの?』

「くっははははは。いちばん遅いだけあってまともな回答だ。皆、なにも考えずに選択しているのに」

『みんなって?あぁ・・・思い出した。クラス研修で移動していたはずだ』そういうことを考えていると、いよいよ異世界転生的なイベントみたいだ。

「さて、最後だ。それほど時間をかけたくもない。色を選べ」

『んじゃぁ、紫』どうしても選択肢以外のものを探したくなる。ステータスとかランダム数字だと天辺(てっぺん)を目指したくなる道理だ。

「しかし巫山戯ているな・・・でも、あるぞ。ただし、他のものと違う選択をしたため一人だけ別行動になる」

『えっ!!ちょっと待って』

「選択は終わった。次に職業、個性・・・というかスキル、種別、おまえはゴブリン一択か?」と、最初よりも声は嬉しそうな響きがあった。

『なんでゴブリンなんだよ!!っていうか、何があるのか分からん』流石にソロ活動スタートとか利点がすでに無い。スタートから無理ゲーとか考えられん。

「おまえが”紫”を選択した時点で魔族に類するものだ。さっさと選択しろ、ゴブリン」

『モブ臭半端ねぇ!!人間に近しいのでお願いします』クラスメイトに狩られるのは嫌すぎる。せめて会話をしたい。

「贅沢ばかり言いおって。あとは自分で念じて選択をしろ。遅ければこちらで選択させてもらう」

『はい、理解しました』もうここまでくると意地もなにも無い。


 多分、人生(もう人生ではない?)でいちばんの選択を始めた。まだ始まっていないのに始めからやり直したい気持ちだけで。

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