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異世界転生してもステータスはそのままでって言ったのですが!?  作者: 桜霧琥珀
一章 初めてのおともだち
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08 入学試験、開始!




 いよいよ、聖ヴェルベリア王立ハンター学園の入学試験当日です。

 私は王都のはずれの方に建てられた、巨大な建築物の前に立っていました。


 華美な装飾が施された、華やかな門。その向こうに、なんと6階建ての広大な校舎。道は校舎とは別の方向にも伸びていて、簡易の看板が『入学試験受験者はこちら』と案内をしています。



 私は入学試験の会場に向かいながら、少し緊張しているのを自覚して、すうはあと深く深呼吸をしました。

 というのも、今日の入学試験は最終試験。今年の最後の募集なのです。


 王立ハンター学園では、三度入学者を募集します。

 一度目は、推薦者試験。貴族や資産ある商人などが、実力ある我が子を推薦して受けさせる試験です。

 推薦の成立には、親の他にも二人以上の現役ハンターの推薦も必要になります。

 まあ、つまり私には関係のない試験です。


 そしてこの推薦者試験はほとんどの人が合格します。というのも、推薦して不合格ともなれば、親や現役ハンターの面目も丸つぶれになる為、相当な実力の持ち主以外は推薦を受けられないのです。


 次に行われるのが前期募集試験。広く一般から募集します。推薦を受けられなかった貴族や商人の子も、ここで試験を受けることがほとんどです。


 そして、最後に行われるのが今日の試験。後期募集試験です。

 前期募集で定員に届かなかったり、事情あって入学辞退者が出た場合、定員分まで追加で募集するのです。

 前期募集で合格枠がほぼ埋まっているため、難易度は相対的に高くなります。

 普通は前期試験に落ちた人が再度受ける試験なのですが、私のように事情あって前期試験に間に合わなかった人も後期試験を受けます。


 ちなみに、私の姉は推薦者試験で見事合格。既にこのハンター学園の寮に入り、学校が始まるのを待っている状態です。

 合格すれば、同期で入学することになります。



「――ここが試験会場ですかぁ」


 私は辺りを見回します。

 案内の看板に従って歩き続け、大きな訓練場に辿り着きました。

 門は開放されていて、私の他にもたくさんの人が中へと入っていきます。


 流れに乗って訓練場の中に入ります。

 訓練場の面積は、私の実家の倍ほどもあります。

 さらに、かなり大規模な観覧席まで設けられています。むしろ、これは訓練場というよりは闘技場。戦いを観衆に見せることが目的の施設でしょう。

 実際、訓練場にしてはあちらこちらで立派な大理石の彫像などが見られ、どうにも華やかすぎます。

 学園の行事として、人を招いて訓練や戦いを見せることがあるのでしょう。



 訓練場の中央辺りに、かなりの数の人が集まっていました。

 私もそこへ向かっていきます。


「あら、お嬢ちゃん迷子?」


 不意に、声をかけられました。背の高い女性です。立派な装備に身を包んでいて、強そうに見えます。


 いや、しかし。

 迷子と間違えられるとは……ちょっと悔しいですが、これも仕方ありません。


 というのも、王立ハンター学園の入学試験は、普通16歳――この世界の成人を迎えてから受けるものです。

 若くても15、14歳。

 対して私は10歳です。

 場違いに見えるのも当然でしょう。


「出口はあっちだよ、ほら。お姉ちゃんが連れてってあげるね?」

「いえ、試験を受けにきたのです!」


 危うく見知らぬお姉さんに連れ去られそうになり、慌てて私は本当のことを言いました。


「……お嬢ちゃん、本気?」


 本気です。が、まあ……その気持ちは理解できます。

 私も自分に全属性魔法適性とかそういう馬鹿げた才能が無ければ、ここに来ることは無かったでしょうから。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] >一度目は、推薦者試験。貴族や資産ある商人などが、実力ある我が子を推薦して受けさせる試験です。  推薦の成立には、親の他にも二人以上の現役ハンターの推薦も必要になります。 >ちなみに…
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