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未定  作者: ちゅう
50/50

コナ

「ふぅ〜、いつもやってても、汚れって出ちゃう

いますよねぇ」


今日は自鳴琴の年内最終日

お昼でお店も閉め、現在大掃除の真っ最中

私もマスクをして床の汚れと格闘中


「いや助かるよぉ〜…去年は樹と妻の3人だったから夜遅くまでかかっちゃって…この分なら夕方に終えられそうだ」

「いえいえマスター、いつもお世話になってますから」


相変わらず、私はバイト採用はされていない

あくまでも珈琲の体験ということになっている

お客さんの中には私の顔覚えてくれてて、会いたくて来たなんてお世辞言ってくれる人もいるけどねぇ


「マスター…2階、おっけぇですよ」

「お、サンキューな」


2階から降りて来た樹くん

あの書斎にあるすべての本を一旦出して、風通し頼まれてたっけ

夏祭りのとき上がったけど…多分千は超えてるよね


「お疲れさまぁ…樹くん大変だった?」

「数が数だからな…綺麗になったな」

「わかる?自分でも頑張ったと思うんだよねぇ」


ちょうど、ラスボス級のシミとの闘いに勝ったところだった

中々手強かったぜ



「さて、こんなところかな、みんなお疲れ様」

「お疲れさまー!」


マスターの言葉でようやく大掃除が終わった

うん、見違えるように綺麗になった

掃除って面倒だけど、やると気持ちいいよね


「さぁて、最後の珈琲でも淹れるか…茜ちゃんはどうする?」

「う〜ん…ココアで!」

「あいよぉ」


そこは珈琲でしょって思った?

だって疲れた後って甘いものがほしくなるじゃん?

今まさしくその気分なんだもん


「…見たことない豆ですね」


マスターの淹れる様子を見てた樹くんが呟く

へ?そうなの?

全然気づかんかった

ってか見ただけでわかるもんなの?


「お、やっぱ樹は気づくか…来年から新メニューで入れようと思っててな…世話の焼ける子だから大手が嫌って、その分安く仕入れられるんだとよ…味はいいぞ?」


珈琲豆なのに、世話の焼ける子って表現して、マスターらしいなぁ

確かに、言われてみればここで嗅いだことなかった香りかも…な気がする…かも…

はい、勉強不足ですいません


「はい、おまたせぇ」


私にはココア、樹くんには新作珈琲が届きました

マスターも、樹くんの前で動かず感想を待ってるみたい


「…ん…美味しいです…コナに近い気がしますね」

「お、ご名答だよ、まぁコナ…ではないんだけど、甘みがあるだろ?…うちには今までなかったからな」


コナ?…あの見た目は子ども頭脳は大人、真実はいつも1つ!じゃなくて?

ずっ…あぁココア美味しい

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