登校日
「怠けていてはあっという間に…」
そんな校長先生のながぁい話を聞いたのはいつだったけな
気づけば季節は夏本番
白球を追いかける高校生だったり、海ではしゃぐ若者だったり
「なにもないまま過ぎてしまった」
あれから、特段私たちは変わっていなかった
一緒の通学
たまに学食
たまに珈琲の練習
もちろん、一つ一つ楽しい時間だった
ただ…
「それ以上…が、あってもいいし、そこはそこで別世界が広がってるんだろうなぁ」
そんなことを呟く、ウニクロのリラコを着てぐぅたら中の女子1名
はは、こんなんじゃなんも変わる訳ないよねぇ
「明日は登校日かぁ…」
ちょっと…楽しみかな
「あっかねぇお久ぁ!」
「真美おひさ…って黒っ!?」
登校日
あちらこちらでお久ぁの声がかかっている
が…樹くん達とはまだ会えていないのです
先行っちゃったのかな…
「その感じ、充実してるんだね?」
「うん、まぁね」
頬がにやけてるぞぉ
上手くいってるなら私も嬉しいな
「茜は逆に白過ぎない?」
「そうかなぁ」
「遊んでないの?…天笠くんだっけ?茜の彼氏」
「ち、違うっての!」
真美の絶対わかってて言ったそのセリフ
顔が物語ってるぞ
「残りの休みも充実に過ごしなさい」
そんな担任からの言葉を聞いて解散となる
時間はまだお昼前
…誰かとランチ行こうかなぁ
「茜ちゃんみっけたぁ!」
席を立てば、ちょうど扉のところから薫くんの声が
あ、久しぶりぃ…なんてスルー気味で思ってると…
「ん…久しぶり」
「っ!?…ひ、久しぶり」
一緒に教室に入ってきた樹くんに思わず反応してしまう
やっぱ…いいな
「飯、行かない?」
「へ?…ああ、うん、行く…美味しいとこ?」
「おう、穴場的な感じでオススメだよ」
…ちょっと見入ってしまっていた
薫くんのお誘いに遅れて反応する
廊下に出ると、真美と目が合って、ニヤってされて…まぁ、いっか
「美味しい…薫くん、デートで使ったの?」
「ん?まぁねぇ…次の週約束すっぽかして幻滅されたけどねぇ」
「うわぁ…」
連れて来てくれたのは、おしゃれなパンビュッフェができるお店だった
今から食べ過ぎちゃいそうです
「茜ちゃん、週末は行くの?」
「週末?…なんかあったっけ?」
「うそぉ!?夏祭りに決まってるっしょ」
「あぁ〜」
そんなのありましたねぇ
結構…というかだいぶ盛り上がるんだよねぇ
お神輿もいっぱい出て
「俺も樹も行こっかって話してて、ただ野郎だけで行ってもねぇって」
「い、樹くんも行くの?」
「ん…バイト終わりに、知り合いの屋台に珈琲豆届けに行かなきゃだしな」
「そう…」
これは…チャンス到来なのか?
…まぁ、絶対楽しくはなるよね




