始まり3
頭が痛いのを我慢しながら、冷静になって昨日のことを思い出す
確か、学校から帰って、母親と喧嘩して、そして…
「あっ…」
思い出した
そう、私は荷物をまとめて家を出たんだ
高校生にもなって、なにしてるんだって言われるかもだけど
…これで何回目だっけな(てへっ)
…うん、自分でも可愛くないと思う
そのあと、駅前をぶらぶらしてたら、サラリーマンのおっちゃんにナンパされて
調子乗ってお酒飲んで
それから…
「…記憶ないや」(てへっ)
…うん、やっぱり可愛くない
お酒で記憶が飛ぶってこんな感じなんだ
でも、よくここまでこれたなぁ…
「って!!」
ここどこぉ!!??
だいぶ重要なことなのに、今頃になって思い出す
ここは…さっきの男の人の家なんだろう
でも、あの人誰?
っていうか…
思わず自分の体を自分で抱きしめる
たぶん、なにもなかったよね
あの人と…私…
ガチャっ
再び部屋の扉が開く
男の人が入ってくる
「早くしないと…」
「きゃぁぁ!!!」
私は今の自分がスカートを履いていないのを思い出し、叫びながら、考えた末に再び布団に潜り込む
たぶん、今の私顔真っ赤
「急に入ってこないでよ!」
「…俺の部屋なんだけど?」
「そんなの知らないよっ!」
「はぁ…早くしないと学校遅れるぞ」
口数少なく、部屋を出て行く
「なにあの人っ」
頬を膨らませるなんて可愛いことしないけど、そんな気分
ふと、アルコールの匂いが鼻についた
とりあえず…
「シャワー浴びてこよ」




