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未定  作者: ちゅう
28/50

幕開け

ざわざわ


教室中がざわつく

あえて遅くに学校に着いた

狙ってのことだけど


教室に入り、俺は自分の席には着かず、まっすぐ教壇の前に立った

クラス中の視線が集まる

上辺だけだったけど、これからは本音で話そう

そう思いながら、一人一人顔を見る


「今まで、本当に、すいませんでした」


見事な90度

丸刈りにすると、予想以上に寒いんだな

もう2度としないけど


「謝って済むようなことじゃないのはわかってる、でも、謝らずにはいられない、だから謝まる、本当に、すいませんでした」


もう1度頭を下げる


「…急にどうしたんだよ、薫」


声の主は、小学校からの付き合いの友人

唯一と言ってもいい


「今まで、俺がみんなにかけてきた迷惑の数々、キリがないだろうけど、それら全て、詫びて、これから返していこうと思う」


みんな呆気にとられている


「殴りたい人は殴ってくれ」


…何人か目を輝かせたな、まぁいっか


「これから、お願いします」


もう1度頭を下げ、俺は席に着いた

誰も、なにも言わない


「ホームルーム始めるぞぉ…みんなどうした?」


程なくして先生が来たが、異様なクラスの空気にいち早く気づき、こちらも呆気にとられている


「先生、いつも通りお願いします」

「お、おう、そうか…西之宮、さっぱりしたな」

「はい、寒いくらいです」



変な幕開けになったけど、まぁいいとしよう


殴ってくる人は結局いなかった

俺としては、殴ってくれた方がさっぱりしたんだけどな



西之宮薫

本音がモットーです

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