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雨の詩  作者: 入江 涼子
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8/8

8詩、片田舎にて降る

 私が住む町は片田舎という言葉がぴったりだ


 田園にポツポツとある民家に


 立ち並ぶ山々に


 まばらに住む人々


 後は、鹿や猪などの動物だけが棲む


 そんな片田舎、言い方を変えたら


 ド田舎な町も梅雨のシーズンを迎えた


 空が曇り、風が出てくる


 そろそろ、雨かな


 ゴロゴロと雷鳴も低く鳴り出す


 雷雨になりそうだ


 私は足を速めて、自宅に急ぐ


 ギリギリで帰る事が出来た


 靴を脱ぎ、玄関から中に入る


 サァーと降る音が聞こえた


 廊下で半ば、脱力しかける


 膝を軽く叩き、気を取り直す


 持っていたカバンをリビングの隅にある台に置いた


 メイクを落とし、仕事着から普段着に替えて


 台所にある冷蔵庫から、ノンアルコールのビールやお惣菜を出してきた


 お惣菜を肴にちびちびと飲む


 くぅっと喉を鳴らしながら、ビールを胃に流し込む


 お惣菜は鶏南蛮やオクラのお浸し、だし巻き卵だ


 焼き鳥がほしいけど


 我慢だな


 鶏南蛮のジューシーさやタルタルソースの濃厚さを味わいながら、またビールを飲む


 至福のひと時だと感じた

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