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ココロノツバサ - distant moon  作者: Kanra
第五章 筑波の月
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49 筑波山神社

恵令奈の趣味は御朱印集めと寺社仏閣巡り。なので、筑波山に行ったら、まだ貰ってない筑波山神社の御朱印を貰い、つくば湯で温泉に入るつもりだ。

なので、似たような趣味を持つ坂口拓洋の姿を筑波山神社で見た時は舌打ちした。

坂口拓洋の趣味は洋館巡り、寺社仏閣、温泉巡りに山歩き、鉄道、相撲観戦と多岐に渡る。

「やれやれ。ずいぶん嫌われた物だなぁ。」

と、坂口拓洋。

「あんたの仕業でしょう?ワンコ君にエスロク買わせて、更にAライ取らせて。」

「あぁそうさ。」

言いながら境内に入る。

フェアレディZの奴等が駐車場を出るのを横目に恵令奈は、

「坂口拓洋。少し付き合って。」

と、恵令奈は坂口拓洋と、つつじヶ丘から朝日峠までバトルしようと言う。

「気分では無い」と坂口拓洋は、筑波観光鉄道ケーブルカーに乗り、山頂へ向かって行った。

恵令奈は溜め息を吐きながら、先程のフェアレディZの1台が筑波山神社から、風返峠に向かうのを見て、彼に戦いを挑んで圧勝すると、そのままつくば湯で温泉に入る。

露天風呂に入ってしばらくすると、耳障りなマフラーの音。坂口拓洋のS660の装備するホンダツインカムソニックマフラーの排気音。

頃合いを見て恵令奈は、

「気分では無いなら、なんで私のいる温泉に入る!」

と、男湯に向かって言う。

「ちっ!居たのかよ。俺は気分屋だからなぁ。ただ、面倒なZに絡まれて、ギタギタに返討ちにしたら疲れたから、一風呂。」

と、坂口拓洋が明らかに嫌そうな返事。

「あんた、草木にNSXでランエボ引き連れて凸って領土侵犯したくせによく言うね。」

と、恵令奈はからっ風街道で坂口拓洋と会った後に聞いた、草木ダムのバトルとタイムアタックの噂を引き合いに出すと、内湯に入る。

「チートもいいとこよあいつ」と恵令奈。

ふと、曇りガラスの窓から駐車場を見ると、坂口拓洋のNSXが見えた。

「これでも喰らえ!」

と、恵令奈はそのNSXに向かって洗面器で湯船のお湯を投げる。お湯は窓ガラスに当たった。

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